2013.11.15
本校では、9月から後期の授業や実験が始まりましたが、
後期中間試験も先週で終わり、後期も後半に突入しようとしています。
2年生や4年生の卒業研究では、現在、中間発表も行われています。
先日行われた中間発表の様子はこちらをご覧下さい。
https://www.bunseki.ac.jp/teacher_blog/2013/11/post-4230.html
その中で新たに気付いた問題や課題を踏まえて、残りの時間で
どのように、どれだけの実験データを出そうかと、再計画をしながら
追い込みをかけ始めています。
実験室を見にいくと、実験をしている学生も当然います。
この写真は、4年生の医療からだ高度分析学科の学生です。
目的の成分が、予想通りに含まれているかを、高速液体クロマトグラフ
という分析機器を使用して調べています。
私、ぽてとの担当する卒業研究の班ですが、この機器の扱いにも慣れ、
今では事前に
「先生、あの成分を調べたいので、明日は液クロ(高速液体クロマトグラフ)
使います!」
と学生は私に報告し、後は慣れた手つきで使用しています。
最初は、機器の名前すら分からなかった学生が、分析する条件も考える
ようになってきている姿を見ると、成長したなと感じます。
一方で、中間発表の結果を踏まえて、後半戦をどのように進めようかと、
担当の先生とミーティングしている光景も多く見かけました。
ここで、ちょっとだけ本校の卒業研究について説明します。
卒業研究は、1つのテーマに対して数人のグループで取り組んでいます。
そのため、班内で協力しながら進めることができれば、スムーズに前に進みます。
また、一般の大学の卒業研究と違う点としては、実験をする時間に制限があることです。
もちろん、大学でも時間に制限があるのも事実ですが、
本校の2年生の卒業研究の時間は、週に2回と決まっており、実験時間も、
1時間目から4時間目の間にすることと、定められています。
そのため、限られた時間の中で、いかに効率よく結果を出せるかがポイントにもなります。
厳しいようにも見えますが、彼らが社会に出た際、無制限に実験やデータをまとめる
時間が与えられることはありません。何かしらの期限が設けられるのも事実です。
つまり、卒業研究は本気ですが、社会に出る前の練習とも言えます。
ちょっとだけのつもりの説明が長くなりましたが、
結局は、先生と、または学生間での連携がうまくいかないと、
スムーズに実験が進まないため、班員での話合いや、先生への途中経過報告、
そして相談ということが、とても大切になってきます。
こちらは、あおひげ先生の担当される卒業研究班の学生が、実験データを
持って、報告と相談をしているところです。
赤外分光光度計という機器を用いて、合成した物質の構造を調べています。
データを見ながら、本当に目的の物質ができているのかを確認しています。
そして、今後の方向性についての作戦会議です。
目的の物質がうまく合成できれば良いですね。
諦めずに、みんなで協力して進めていきましょう!
最後に、明日は、本校学生の課外活動の1つでもある環境委員会が
主体となって活動をしている「道頓堀川水質調査」のサンプリングです。
川に飛び込むのは、当然禁止ですが、水質も本当に泳いでも大丈夫なのかと、
毎年4回、水質の調査を学生達がしています。
先日のブログにも掲載されていましたが、現在は着々と準備を進めています。
先日の様子はこちらから。→https://www.bunseki.ac.jp/teacher_blog/2013/11/post-7757.html
この写真は、今日の放課後に、サンプリングの準備で実験室に集まった
環境委員会の学生達です。会長の資源分析化学科2年生のMくんを中心に
明日の確認をしています。
明日の午前中、大阪の中心でもある難波の道頓堀川で川の水を採水している
怪しい群団がいれば、それは本校の学生です!(笑)
晴れて、無事にサンプリングが行われることを願います。
By ぽてと