2013.11.23
週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、化学分析の知識・技術が修得でき、平日の学科と同様に
2年間で卒業できる(卒業と同時に取得可能な国家資格も全員が取得できる)化学分析コース。
このコースは定員20名の少人精鋭で、技術職への転職や再就職、現職におけるスキルアップや、
国家資格の取得、事業の拡大等を目的とした社会人や大学生が、全国各地から通学しています。
化学分析コースの1年生は、12月と1月にかけて実施される実験の実技試験に
向けた準備を進めています。化学分析コースの学生が取得を目指す国家資格には
化学分析技能士(1級・2級)がありますが、その国家試験でも実技試験が実施
される「定性分析」に取り組みました。
この定性分析とは、調べようとする試料溶液に含まれている複数の金属イオンを
化学反応を駆使して確認していく分析手法です。金属イオンはその性質によって
1族~6族という6つのグループに分類されますが、このグループ分けをして、
さらにそのグループの中で金属イオンを分離、最終的に確認試薬との呈色反応で
試料溶液に含まれていた金属イオンを明らかにしていきます。
来月から始まる化学分析コースの実技試験では、国家試験よりも難易度を高めに
設定しています。試料溶液に含まれる金属イオンの数が多く、国家試験と時間の
条件は同じでも、テキパキと作業を進めなければなりません。既に、全ての金属
イオンの確認方法などを前回までの実験で経験しましたので、今日は学生自身が
それぞれの目的をもって実験を行いました。中には、仕事等で出席できなかった
日の実験内容を確認する学生や、実技試験を想定して教員が作成した未知試料の
分析に挑戦する学生、1族~6族というグループ分けの全体的な流れに注力する
学生などです。
学生たちが実験に取り組む様子を見ていると、一つひとつの操作等はしっかりと
できているものの、実技試験の制限時間が頭にあるためか、時間を気にしながら
操作を進める様子が全体的に見られました。
今日のクラス日誌(学生たちと担任のコミュニケーションツールの一つ)には、
『今日の実験は、いつもと異なる張りつめた空気の中で、皆真剣に取り組んで
いました。思うように、また、今までの実験どおりにはいかないものですね。
だから化学は面白いのかも知れません。』と、Sさんが記載していました。
実技試験に対して身構えるのではなく、今までの実験で修得した技能を活用して、どうすれば
制限時間内に終えることができるのか・・・、と学生は前向きに取り組んでいます。数週間後から
始まる実技試験の終了後、達成感に満ちた表情が見られることを、今から楽しみにしています!
by あずみ