2013.12.02
12月に入って最初の授業・実験となった平日コースの学生たち。
外の寒さも本格的になってきましたが、授業や実験の内容も、
そろそろラストスパートを迎える時期となってきました。
今日はそんな各学年の実験の様子を紹介します。
2・4年生の卒業研究は、
2月8日(土)に研究成果を発表する「卒業研究発表会」があり、
そこが最後の研究の集大成を示す場となります。
その最後の発表会に向けて、
そろそろ各班もラストスパートに入っている様子でした。
資源分析化学科の卒研班の様子です。
この班は水質や土壌の分析を行っています。
写真に写っている彼らはいずれも
環境委員会で道頓堀川水質調査で活躍している学生です。
(道頓堀川水質調査の様子。採水の様子のブログ記事をこちらに紹介します
→https://www.bunseki.ac.jp/teacher_blog/2013/11/post-4392.html)
課外活動で身に付けた技術や知識を、
卒業研究でも十分に発揮できていますね。
また、こちらは
一昨日サッカー部としてフットサル大会にも出場していたO君。
フットサル大会同様、積極的に動いていました。
(フットサル大会の様子、好天に恵まれ、はつらつと動くサッカー部の学生たち
→https://www.bunseki.ac.jp/teacher_blog/2013/11/post-7774.html)
また、今日は実験前には担当のせんぱい先生と、
今後の実験の方針について打ち合わせをしていたようです。
専門書や文献・インターネットなどから持ち寄った資料をもとにして、
実験の進め方を自分たちで考えて、組み立てていきます。
卒業研究は、ただ実験をするだけではなく、
こうして授業や実験、課外活動などで得た知識を
活かして考えていくことも大事になります。
まさに、2年間(4年制学科は4年間)学んだ集大成と言えます。
こちらの班は、私が担当する有機テクノロジー学科の班です。
(右手に持ってるのがクエン酸です)
クエン酸という名前は聞いたことがありますか?
レモンや梅干しなどに含まれる「すっぱい」成分のことで、
疲労回復にも効くと言われています。
そのクエン酸を原料として、ハイドロゲルという材料を作る研究をしています。
ハイドロゲルは、いわばプラスチックの一種で、
水を吸収して膨らむ(膨潤する)材料のことで、
コンタクトレンズもそのハイドロゲルからできています。
彼らの開発している、原料が植物由来の「クエン酸ゲル」は、
環境にも優しい材料と言えます。
今日も新しいハイドロゲルが出来て、班内では歓声も挙がっていました。
また、一方ではその材料の性質も分析されています。
写真は、この材料が水をどれだけ吸収できるのかを調べています。
水を吸収し、なんかゼリーみたいですね。結果が楽しみです!
医療からだ高度分析学科の3年生は、
「遺伝子操作実験」という実験に取り組んでいます。
目標は、GFPという緑色に光るタンパク質を作る遺伝子
(数年前にノーベル賞で話題にもなった遺伝子です)を、
大腸菌の遺伝子に入れて、「光る大腸菌」を作ることを目指すことです。
今日も、その目標に向けて一つ一つ課題をクリアしていっていました。
結果が分かるのはまだまだ先なのですが、
今日の手順を失敗すれば、その成功にもたどり着けません。
そのため、みんな表情は真剣そのものです。結果が楽しみですね。
1年生も今日は実験をしていましたが、
その合間の昼休みの様子を覗いてみました。
昼食も終えて、友人同士で歓談しながらも、
今日の実験の予復習を行う姿も見られました。
今日学んでいることをしっかり吸収して、
将来につなげていきたいですね。
また、こちらは一昨日サッカー部で活躍した資源分析化学科のO君。
土曜日はスポーツで大活躍してくれていましたが、
今日は一転、資格の問題集にチャレンジしていました。
(ちょっと照れているO君)
今月は色んな資格の試験も実施されます。
スキルアップに余念がない様子でした。
彼ら1年生も、今年度が終われば2年生となり、
そして卒業研究に取り組むことになります。
先輩たちの後を追って、1年生達も徐々にレベルアップしている様子が見られました。
これから寒さももっと厳しくなりますが、寒さに負けず、みんな熱く頑張れ!
byあおひげ