2014.01.10
本校の卒業研究は2年制の学科だと2年次、
4年制の学科だと4年次にあるカリキュラムです。
学生が興味を持った分野毎に何名かで班を組み、
その学生達の興味がある分野に関連した教員が指導担当となって
研究を進めていきます。
学生達は指導担当教員と一緒に、研究の進め方、実験操作、使用する試薬などを考え、
週に2回の卒業研究の時間に研究を進めていきます。
研究で得られたデータは学生達だけが考察するのではなく、
担当教員も一緒になって考察し、内容をまとめていき、
時には研究内容の変更なども行い、卒業研究を完成させます。
そのため、卒業研究は学生達だけのものではなく、
我々教員も一緒になって作り上げる結晶と言えます。
今日は平日本校に通う学生達の卒業研究発表会の要旨提出日でした。
学生達が提出した卒業研究発表会の要旨は、発表会当日に参加して頂いた方を初め、
色々な方に配布します。
将来も残っていく資料だけに、表現に間違えはないか、
研究内容に知識のない方が見てもわかりやすい内容になっているかなど、
様々な方向から記載している内容を確認しました。
冬期休暇前から取り掛かっていた要旨の作成ですが、
何度も何度も卒業研究の担当教員と推敲を重ね、
ようやく完成にたどり着きました。
有機テクノロジー学科のM君に要旨完成までの感想を聞くと、
「今までの実験も班ごとで操作を進めてきましたが、
レポートなどの作成は一人一人で行ってきました。
しかし、卒業研究の要旨や論文の作成、発表データの作成は
班員同士で協力して行わなければならないので、
班員同士が一致団結することが必要でした。」
「一致団結することは簡単のように思っていましたが、
みんなそれぞれに主張することが違うので、何度も話し合いを行い、
全員の協力を得るのは簡単ではありませんでした。
その結果、要旨が提出できた時には今までの実験にはない達成感がありました。」
「本番に向けて論文の作成、発表データの作成が残りますが、
これからも班員みんなで協力してやっていきます。」
と言っていました。
学生達だけではなく、要旨作成のやり取りをしてきた我々教員も
要旨が完成した時は肩の荷が下りた気分になりました。
↑ミジンコ先生と卒業研究班の学生が作成した要旨を中心して提出前の記念撮影です。
また、要旨は書かれている内容と同じように作成規定に合っているかも大切な要素です。
↑ぽてと先生も心配そうに作成規定の確認に立ち会っています。
↑私の担当班の要旨提出の瞬間です。
要旨を提出した後の学生達は、
卒業研究で使用した器具や試薬等の後片付けを行っていました。
↑器具に対して感謝の気持ちを持って、丁寧に後片付けを行っています。
まずは、卒業研究発表会の第一ハードルである要旨を提出した学生達ですが、
本番に向けてまだまだハードルは続きます。
教員と一緒になって更なる飛躍を目指します。
by バッテン