2014.02.10
今日は授業も実験もありませんが、朝からたくさんの学生が学校に来て、
それぞれ充実した一日を過ごしていましたので、その様子をお伝えしましょう。
学生の課外活動である環境委員会主催で毎年4回(春夏秋冬)行ってる道頓堀川水質調査。
冬の調査が2/12(水)に行われるのですが、今日はその準備で多くの学生が登校していました。
今年度最後となるこの冬の調査では、卒業する2,4年生は見守る形をとり、
4月から先輩になる1年生に安心して任せられるように、引継ぎの意味が強い活動となるようでした。
春の水質調査の際には、時間内に準備をすることができず、まごまごしていた1年生たちも、
普段の授業や実験はもちろん、この活動を通して、そのスキルは格段に上達したようで、
今日は無事時間通りにスムーズに準備が終わりました。
準備が終わり、水曜日のサンプリングに向けて、皆で記念撮影しました。とても楽しそう♪
次の水質調査活動の責任者は資源分析化学科1年生のNさんになるそうで、
先輩である資源分析化学科2年生のM君から引継ぎが行われていました。
Nさんから先輩に一言ありますか?と尋ねると、
「最初は何をどうして良いかもサッパリ分かりませんでしたが、
先輩方が優しく教えてくださったので、少しずつ全体像も含め見えるようになりました。
でも、4月から先輩方がいらっしゃらなくなるという実感が全くわかず、
きちんと私たちだけで出来るか実はとても心配なのです・・・。」と
先輩とのお別れを惜しみながら、眼をうるうるさせて不安げなコメント。
でも、すかさず、先輩のM君から、
「絶対大丈夫。何よりも、最初から一生懸命に動いていたので、
それが身に付いていると思います。安心して頑張って!」とフォローのコメント。
そして、最後には笑顔で握手♪
先輩から後輩へ良い伝統と技術が継承されていますので、
これを学生たちの手でずっと続けていって欲しいと思いました。
卒業研究発表会が無事終わり、多くの学生が伸び伸びと羽を伸ばして春休みを満喫している中、
今日は生命バイオ分析学科の卒業論文提出日。
実は、他の学科については、既に発表会の前に論文提出が完了していたのですが、
この学科は残念ながら発表会直前にインフルエンザによる学級閉鎖となり、締切りが今日に延期になっていたのです。
次々と論文提出が行われ、締切時間よりもかなり余裕を持ってすべての班が提出完了となりました。
最後に提出した班は、このクラスの担任でもある ましおか先生の担当班でした。
班員に卒業研究の感想を聞くと、
「最後の最後の集大成だったので、限られた期間だったけど思い出になった。」とKさん。
「チームワークの大切さを改めて感じた。」とTさん。
「社会人に一歩近づいた気がする。」とHくん。
「一人ひとりが未熟でも力を合わせると目的は達成できる。」とHくん。
研究そのものもとても興味深いものであったようですが、その感想は、技術的な話ではなく、
人間的な成長や班のメンバーとの思い出を語る学生がほとんど。
これこそ、本校の目指す卒業研究なんだなと改めて私も感じました。
午後からは、本校の在学生のためだけに企業説明会をするために、
トヨタテクニカルディベロップメント株式会社の材料技術部第2材料実験室の向山室長様(写真左)と、
有機テクノロジー学科26期(平成21年3月)卒業生のN君(写真右)が、名古屋からはるばる来校されました。
来年の3月に卒業する学生たちは、興味津々で、説明会を聞いていました。
わざわざ本校をピンポイントでお選びいただき、こうして説明会を行っていただけたのは、理由があります。
その一つは、本校の卒業生。向山様曰く、
「御校の卒業生は分析の基礎がきちんと出来ているので、無機分析でも有機分析でも
何をやらせても、きちんとこなす。そして、その原理原則もしっかりと理解されているので、
分析業務をする人材をとるなら、絶対に御校だと胸をはって言えます!」とのことで、
これまでに毎年のように卒業生をご採用いただいており、
そのすべての卒業生の評判が非常に良いということが大きな理由です。
もう一つの理由は、そうした卒業生を生み出す本校の教育指導体制。
本校の卒業生に興味を持たれた方々が、こうした卒業生を輩出している学校を
ぜひ見学してみたい!ということで、わざわざ本校を見学に来られ、
その理由を納得をいただけたということがあります。
https://www.bunseki.ac.jp/teacher_blog/2011/10/post-6670.html
また向山様は、本校の卒業研究発表会に昨年度お越し頂いた際に感じたこととして、
「非常にしっかりと自分たちの研究内容について発表できていたので大変感動しました。
また、分析をベースに、その広がりは大変多様で、
非常にバラエティ豊な研究をされているので、驚いていたんですよ。」
と仰って頂けました。
久々に再開したN君に、本校に入学してよかったですか?というストレートな質問をすると、
「化学が好きで本校入学し、入学後は実験を中心として大好きな化学に2年間没頭でき、
なおかつ卒業してからは、学校で学んだ知識や技術が企業でそのまま活かすことで、
世界初で世界一の仕事に携われるということは、とても幸せなことだと大変感謝しています。
また、個人的には2ヶ月前に子どもが生まれて父親になりましたが、奥さんはここの卒業生で、
そうした縁もこの学校で頂きました(笑)。」という素敵なコメント。
本校の学生たちも、N君のように「好きなことを仕事に出来、その幸せを感じている」ということを、
即答できるような人生を歩めるように、これからも私たち教員も頑張らないと・・・と思った一日でした。
byすくろーす
※明日は建国記念日で休校ですので、日記の更新はありません。