2014.02.22
本校では、平日の学科には通学できない社会人や大学生等を対象とした、週末(土曜日・日曜日)
開講の「化学分析コース」を設置しています。週末だけの通学となりますが、平日の学科と同様に
2年間で卒業でき、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の
国家資格を卒業と同時に取得することができます。このコースに在籍する学生のほとんどは社会人
ですが、現職でのスキルアップや技術職への転職を入学目的とされる方、事業の拡大を考えている
経営層の方以外に、就職活動を見据えて技術力を高める目的で入学される大学生も在籍しています。
在校生の多種多様な入学目的を達成するために、このコースは20名の少数精鋭で開講しています。
さて、化学分析コースの平成25年度の登校日も、今日と明日の2日間となりました。
私、あずみは1年生の担任として、学生と共に過ごした1年間でしたが、学生たちは
あっという間の1年間だったと入学以降の出来事を振り返っています。しかしながら、
「雨垂れ石を穿つ」という言葉にもあるように、毎週の登校でコツコツと学び続けた
その成果は、有形無形を問わず様々な形でしっかりと残っています。
先ずは「授業シート」です。授業シートとは、今日の目的や、実施項目と各項目内の
重要ポイントをまとめたシートで、授業・実験を受講しながら学生が自身の理解度を
チェックできる学習支援ツールです。平日の学科・コースと同様、化学分析コースの
全ての講義・実験で配布されるので、1日で数枚の授業シートが1年間ではファイル
数冊にもなります。本校に入学するまで、化学を学んだことのなかった学生が少なく
ありませんが、化学分析コースで吸収した知識などの多さを実感できたと思います。
次に、クラスメートとの「絆」でしょう。化学分析コースには"働きながら学べる"
"遠距離通学が可能"といった特徴があるため、学生の日頃の住所や年齢は様々です。
また、今までの経歴や入学目的も様々ですので、自分になかった学びの視点をクラス
メートから聞いたり、役立つ資格の情報を共有し合ったりと、刺激し合っています。
私の担当する1年生は、入学時点では18歳から57歳の学生が集うクラスですが、
一人も退学することなく、頑張ってきました。机を囲んで食事する昼休みの様子は、
今となっては当たり前になりましたが、私から見ればとても意味のある時間なのだと
思います。
最後に、化学分析の「技術力」です。化学分析コースの学生たちが入学するに至った
目的は様々ですが、一つだけ全員に共通していることがあります。化学分析の技術を
身に付けたいという目的です。その技術を活かして、現職でのスキルアップ、転職や
再就職などの入学目的を叶えようとしています。先週のブログで紹介しましたように、
基本的な器具の取り扱いから学び始めた学生たちが、1年間の学びを通して国家資格
「技能士(化学分析)」の1級合格レベルまで技術力は向上しています。
1年生たちにとっては、化学分析コースで学ぶ時間があと1年間、残されています。
明日で、今年度は最終日となりますが、今年度の締めくくりと、次年度に向けての
準備をしっかり行って欲しいと思います!
by あずみ