2014.04.08
今日は、第33回目の入学式を約100年の歴史があり
現在では国の重要文化財に指定されている大阪市中央公会堂で行いました。
これまでに1955年にヘレン・ケラー、1962年にガガーリン等、
歴史的人物が講演された場所です。
また、過去のブログでも紹介させていただきましたが、
3月31日に、文部科学大臣より認定された「職業実践専門課程」としては、
初めて受け入れる学生になります。
職業実践専門課程の詳細は、以下のURL(ブログ)でご覧下さい。
https://www.bunseki.ac.jp/teacher_blog/2014/03/post-7863.html
希望を胸に抱え入学してきた新入生の心が、一気に芽吹いた60分間に
なりました。
今日は、その様子をご紹介させていただきます。
教職員は勿論ですが、自治会学生も協力しつつ、新入生を心から歓迎するため、
準備をしました。会場設営が完成するにつれ、少しずつ心地よい緊張感のある
場所へと変わっていきました。
その後、新入生、在校生、保護者が席に着いた後、ご来賓をお迎えし、
凛とした空気の中、司会者の発声とともに入学式が始まりました。
まず始めは、理事長と校長の式辞です。
本校への入学を希望される方の約6割が高校卒業後入学され、
4割の方が大学卒業、社会人経験等、様々な経緯を経て
入学されました。そんな新入生に向けて、
勇気付けられるメッセージが校長より送られました。
「色々な入学動機があるけれど、共通することは、
皆さんが学ぼうとする化学は、人の豊かな生活、健康、命を守る
ことに通じるということです。
東日本大震災が起き、また経済的にも厳しい状況の日本は、
化学の力での復興が必要です。
自分が日本を復興させるという使命感を持って学んでほしい。
また、私たち教職員も、2年・4年後の卒業時に、
皆さんが本校に入学して間違いではなかったことを証明できるよう、
皆さんを全力でサポートします。一緒に頑張りましょう」。
続いて緊張の中、新入生を代表して生命バイオ分析学科のMさんより
宣誓が行われました。
Mさんは、「東日本大震災の被災地である福島県を訪問した際に、
汚染を食い止め、安心して子供が遊べ、食べられる環境を作りたい」
という思いを抱いたそうで、その実現のため本校への入学を決意しました。
「これから、2年間または4年間で、これらの問題を解決できる知識や技術を学び、
化学者になることを宣誓します」と、
胸に秘めた思いを伝えてくれました。
卒業までに、その思いが実現できるように、全力でサポートしていきたいと
改めて思う宣誓でした。
次は、たくさんの方からいただいた祝辞です。
そのうちのお一方、元外務大臣・元衆議院議員の中山太郎先生からの
メッセージを紹介致します。
「人生の中で最も重要なことを学ぶ2年間または4年間です。
学校で良く話を聞きながら、疑問と思われるところは徹底的に議論をして、
化学の信頼を深めていって下さい。
世の中は益々複雑になりますが、分析化学で色々なことを切り開いていく、
1人の戦士となって下さい」。
新入生にとって、今の自分が人生の中でどのような境遇にあるのか、
社会から何を望まれているのか、実感できたことと思います。
「1人の戦士」というお言葉を胸に止め、2年間または4年間で様々な武器を身に付けて
いってほしいと思いました。
在校生の歓迎の言葉は、資源分析化学科 Nさんから代表して送られました。
「新入生の皆さんは、期待と不安を抱えていることと思います。
1年前は私も同じでした。
しかし、授業や実験などで先輩や友人と接する中、その不安は無くなりました。
2年間または4年間、一緒に充実した日々を過ごしていきましょう」と、
同じ経験をした者にしか解らないアドバイスをしてくれました。
Nさんのメッセージが終われは、新入生の表情が少し和らいだ様子でした。
式終了後には、各学科ごとの記念撮影をして終わりました。
162名(新入生数)の新たな人生がスタートしました。
分析化学という武器を持ち、一人の戦士になることは、
決して平坦な道のりではないと思います。
しかし、「人に通じる技術なのだ」という思いを持ち、
そして持ち続けることで
それは達成できるのだと、一筋の光を掴むことができた一日になったと思います。
困難なことは、乗り越えられるようにサポートします。
2年間、または4年間、一緒に頑張りたいと感じた一日でした。
by せんぱい