2014.04.11
こんにちは! ましおかです。
今日から平成26年度の授業・実験が本格的にスタートしました。
まずは医療からだ高度分析学科4年生から。
いよいよ始まる卒業研究のガイダンス中でした。
「4年間の集大成。」とやる気がひしひしと伝わってきました。
資源分析化学科2年生は、環境分析化学実験のガイダンスでした。
こちらは水質分析や土壌分析などの環境分析を中心に実験を行います。
「やってみたかった水質分析が出来るのでとても楽しみです。」
と嬉しそうに語ってくれた学生もいました。
生命バイオ分析学科2年生は、かおり科学の授業です。
「かおり」といっても、人によって感じ方が違ったり、
機器では検出できないような複雑な成分のかおりがあったりと、
「かおり」と人間の嗅覚の関連について深く学ぶ授業ですので、
初回から、学生たちの真剣そのものです!
医療からだ高度分析学科3年生と有機テクノロジー学科2年生は、
医薬・食品成分実験のガイダンスです。
これは、ホウレンソウなど野菜の成分を抽出したり、
医薬品に用いられる成分を合成したりする実験です。
企業などで生かせる技術を学ぶということで
学生たちからはワクワク感が感じられました。
このように2年生からは学科ごとに別れて、専門科目を学んでいきます。
そしてそれぞれのエキスパートに成長していくのです。
今後の彼らの成長がとても楽しみです。
1年生は、全学科共通で定性分析法の授業でした。
これは、調べる試料がどのようなものであるか、
あるいはどのような成分からなるのかを調べる分析方法を学ぶ授業です。
本校に入学して最初の授業ですので、背中からも緊張感が伝わってきますね。
学生は、
「(高校と違い)90分授業で長く感じたので、いよいよ始まったと感じた。」
「専門用語が出てきたが、丁寧な説明で分かりやすかった。」
と言っていました。
いよいよ分析化学者に向けての第一歩を踏み出したわけですが、
勉強の面も、生活の面ももちろん就職の面も
我々教員が1人1人しっかりとサポートしていきます。
一緒に夢を実現させましょう!
そんな経験を経て、夢を叶えた卒業生がたまたま遊びに来ました。
現在大同分析リサーチで分析試験員として、
今日は技能検定試験2級受験の申し込み手続きのために、大阪に出張。
申し込み手続き先が本校の近所であるため立ち寄ってくれました。
「どうして技能士(化学分析)を受験しようと思ったの?」と聞くと、
彼の勤務している企業では、国家資格である技能士受験が伝統で、
先輩方もみな受験しているそうです。
「技術」という見えないものを「信頼」という形に変えるための
実技試験のある資格「技能士(化学分析)」は企業でも重要視されているということですね。
彼は、卒業して4年目。現在は特殊鋼を製造する際に副産物として発生する
鉄鋼スラグの分析をしています。
この鉄鋼スラグを資源として再利用した製品についても分析を行っています。
「分析というとルーチンワークだけをやっているようなイメージする人も多いと思いますが、
もちろんそういう仕事もあることはあるが、何の組成か分からない(まるで謎の物体X的な!?)
どのような組成で出来ているのかも分からない無機材料の分析が依頼されてくることも結構あり、
分析のための前処理の工夫やいろんな分析方法を試したりと、いろんな知識を組み合わせながら、
試行錯誤する場面も多く、それが謎解きのようでおもしろい。」
ということでした。
学校で役に立ったのはどんなこと?と尋ねると、1年生で学んだ滴定はもちろん、
2年生の専門科目である材料分析化学や材料分析化学実験は、そのまま必要だったようです。
当時、材料分析化学実験担当であったあずみ先生とパチリ
社会人4年目になって、学生生活を振り返り、こんなことも教えておいてほしかったなぁ
ということはないですか? と聞くと、
「いや、もう充分です(笑)。
逆に、自分がもっときちんと勉強しておけばよかったと後悔しています。」
ということで、 後輩には、
「社会人になってからはなかなか勉強できない。
学生のうちにしっかりと勉強しておいたほうが、
絶対に自分たちのためになる!」と熱く語ってくれました。
今年も同社より求人を頂いており、受験を希望している学生もいます。
もし内定をいただいたならば、彼の言葉を胸に、
内定後もしっかりと勉強していってほしいと思いました。
ちなみに、彼が申し込んだ技能士(化学分析)の実技試験は、
8月に実施されますが、大阪では唯一本校が試験会場になっているのです。
学び舎での資格試験はあまり緊張せずに挑めるはず。
ぜひ合格できるように祈っております!
by ましおか