2014.04.13
本校には、平日に通学できない社会人やフリーター、大学生等を対象とした
土曜日・日曜日開講の「化学分析コース」があり、技術職への就職や転職、
現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に
必要な国家資格の取得などの様々な入学目的を持った学生が在学しています。
このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、化学分析コースは、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
また、土曜日・日曜日の通学で、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の
国家資格も卒業と同時に全員が取得することができます。
本日、1年生は、私みなとが担当する「公定分析法」の授業がありました。
この授業では日本工業規格(JIS)や国際標準化機構(ISO)をはじめとした
様々な規格の概要と、規格で定められた化学分析法(公定分析法)について学びます。
将来、品質管理や品質保証の職に就職する学生も多いため、公定分析法やその成り立ちは
実務につながる重要な知識となります。
本日は第1回目の授業ということで、規格や公定分析法の用語説明、国家規格や国際規格
の種類、さらに規格の根底をなす標準化という考え方について説明しました。
化粧品や医薬部外品の製造・販売を行っている企業で働きながら、
現職での活躍の場を広げるためのスキルアップを目標とするU君は
『化粧品の容器を検討する際にも、JIS規格で決められた強度試験を行うので、
今日の授業の内容は、とても身近に感じられました。また、授業の中で日本薬局方にも
触れるとのことなので、その講義も、今から楽しみです。』
と授業の感想を話してくれました。
また、興味を持った分析化学で専門性を身につけたいと一念発起して本校に入学したH君は、
『前職では、自社製品を扱う時に、JISの番号でやりとりをしていたので、規格を定める
ということは、コミュニケーションを円滑にするといった利点もあるとの説明を、実感を
持って聞きました。実感が湧いたことで、この科目への興味が大きくなりました。』
と話してくれました。
授業で学ぶ知識は、実務で活用できてこそ、活きた知識となります。
そのためにも、1つ1つの知識に対する理解を、しっかり深めていきましょう。
by みなと