2014.04.16
新入生は、多かれ少なかれ新しい環境への不安を抱いて入学してくると思いますが、
そんな不安とは無縁の状態で本校に入学してくる学生もいます。
それが、下の写真の学生たち。
実は、この学生たちは、みんな滋賀県立のとある高校の出身なのです。
後列の3名が2年生、前列4名が新入生ですが、彼ら曰く入学前も不安がなかったとか。
これまでにも同校から多くの入学生がいるため、高校の時から本校のことは高校の先生や
先輩からも良く耳にしていたようです。
ということで、彼らに高校時代に聞いていた本校の印象や入学後の感想を聞いてみましたので、
2人の新入生の話をご紹介しましょう。
生命バイオ分析学科1年のO君
「高校では毎年卒業生がこの学校に進学しているとても縁のある良い学校だと聞いていました。
僕の印象としては、先生と学生の仲がとても良く、温かい関係にあるという印象を受けました。
入学してまだ1週間ほどですが、高校時代に思い描いていた印象通り、
先生から気さくに声をかけて頂けます。
将来は人々の役に立てるものを作っていきたいです。」
生命バイオ分析学科1年のK君
「高校の先生からは、日本分析化学専門学校なら、化学系の就職が強いということを
聞いていました。実は僕は工業系の4年制大学も検討していたのですが、
他の大学や専門学校にはない『先生が親身になってサポートしてくれる』というところが、
本校に入学した決め手となりました。
入学して思ったのは、授業がとても分かりやすいですし、たとえ分からないところが
あったとしても、先生に気軽に質問できる場があるので、とても心強いと感じています。
将来は分析職で活躍したいです。」
ちなみに、同校からは、6月に高校で行われる校内行事にお呼びがかかりました。
今年入学してきた学生たちも、高校時代の校内行事で本校と出会い、
入学を前向きに考えた学生も少なくありません。また新たな出会いを楽しみにしています。
さてさて、お次はこちらの学生たち。
彼らも不安とは無縁の新入生。でも、出身校はバラバラです。
では、どういった学生たちなのでしょうか?
実はこちらは、ご家族に本校の卒業生がいるという学生たち。
実際に本校を卒業しているご家族から本音で本校のことを入学前に聞いている訳ですから、
本校のイメージを入学前から想像でき、不安とは無縁だったと思います。
資源分析化学科のMさんはご両親が本校の卒業生なのですが、こう聞いていたようです。
「両親からは、本校では、分析機器の使い方を一から教えて頂けたり、
大学と比較するとはるかに就職指導をしっかりして頂けるということだったので、
本校への入学を決意しました。入学して思ったのは、良い先生がいるなぁということ。
将来は環境保護に関する仕事に就きたいと思っています。
一方、先ほど本校を卒業したお兄様を持つ生命バイオ分析学科のTさんは、
「兄からは先輩方がとても優しい人ばかりだと聞いていました。
実は、他のバイオ系の専門学校も考えていたのですが、本校のほうが設備が整っており、
さらに、入学前の学園祭や体験入学で、先生の雰囲気が良かったということが
本校を選んだ決め手です。将来は医薬品の研究開発をしたいです。」
ということでした。
いずれも、本校で2年間、学校生活を体験したからこそ出てくる実感のこもったアドバイスで、
不安なく、入学でき、入学後もそうしたことを実感できているということなんだと思います。
このような高校の先生や卒業生からの信頼は、一朝一夕では生じません。
学生を一人前の分析化学者に育てようと、学校全体で愛情を持って開校以来本気で
指導してきたからこそ、こうした信頼が生れ、それが継続しているのだと思います。
これからもこうした関係性が続くようにしていきたいと改めて思った一日でした。
日本で唯一の化学の専門学校である本校には、全国各地からの入学生がいます。
そうした中で、特に地方出身の学生にとっては、
大阪での一人暮らしは何かと不安なもの。
そこで、入学して間もないこの時期に、そうした学生のために、
『一人暮らしオリエンテーション』という行事を毎年開催しています。
第一部では、校長先生から一人暮らしの良い点とそうでない点についてお話があった後、
今まで一人暮らしをしていた学生の事例を挙げながら、
一人暮らしをする上での注意点について私から説明をしました。
第一部が終了すると、地域別に分かれて、その地域に詳しい先生や
上級生から地域特有の情報提供や一人暮らしのアドバイスをする第二部がスタート。
新入生からもいろんな質問が出て、大変盛り上がっていました。
オリエンテーション終了後のアンケートでは、
93%の新入生が有意義なオリエンテーションだったと回答。
有意義であった理由は?という問いには、
「近くに住んでいる人たちを知ることが出来たため」
「買い物をするところが分かったし、単純に楽しかった」
「学校周辺のことや生活の工夫の仕方が分かった」
「たくさんの質問に答えて頂いたので、一人暮らしの不安がなくなった」
「意外にもたくさんの人が一人暮らしをしていることが分かった」
「役立ちそうな体験談をたくさん聞けた」
「同じ学生という立場で先輩の話がたくさん聞けて良かった」
「最寄駅周辺の詳しい情報が知れてよかった」
ということが挙げられていました。
新入生から先輩の存在の大きさについて声が上がっていましたが、
写真はオリエンテーションに参加してくれたその先輩たち。
彼らには、このオリエンテーションへの参加を義務付けたわけではありません。
就職活動や実験の予習などで忙しい中、自分の意志で集まってくれました。
自分たちが入学した時も、先輩方がこうして集まってくれたということに感謝して、
自分たちも恩返しを。。。ということで今日は逆の立場で集まってくれたのです。
さらに、医療からだ高度分析学科4年生のM君(写真前列の一番右)は、
一人暮らしの学生ではないのですが、今回のオリエンテーションに
参加してくれていました。
「僕は大阪市内に住んでいるというのと、本校に入学して4年目になるので、
一人暮らしではありませんが、学校周辺のことについては詳しいですし、
一人暮らしのことだけではなく、何かと不安に思っているかもしれない
新入生のためにこれまでの自分の経験で、何かアドバイスが出来るのではないかと思って
参加しました。」ということ。
実は今日の2時間目は医薬情報演習という4年生の授業を私が担当していたのですが、
彼には珍しく、あまり体調がよくないということを言っていたのですが、
ベストコンディションでないにも関わらず、後輩のためを思い、
こうして参加してくれる彼のような先輩がいるからこそ、
新入生をはじめ、後輩たちも安心して学校生活を送ることが出来ると思います。
今日は、改めて奉仕精神の強い本校の学生たちに頭が下がると同時に
感謝の一日でした。
byすくろーす