せんせのブログ

本格的な実験に備えて!

2014.04.20

本校では、平日の学科には通学できない社会人や大学生等を対象とした、週末(土曜日・日曜日)
開講の「化学分析コース」を設置しています。週末だけの通学となりますが、平日の学科と同様に
2年間で卒業でき、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の
国家資格を卒業と同時に取得することができます。このコースに在籍する学生のほとんどは社会人
ですが、現職でのスキルアップや技術職への転職を入学目的とされる方、事業の拡大を考えている
経営層の方以外に、就職活動を見据えて技術力を高める目的で入学される大学生も在籍しています。
在校生の多種多様な入学目的を達成するために、このコースは20名の少数精鋭で開講しています。

今日、私あずみは一年生の授業「安全衛生1」を担当しました。
昨日のブログで、みなと先生が紹介していますが、1年生も基礎的な実験が
スタートしています。昨日は簡単なガラス細工と電子天秤の取り扱い、また
ガラス器具の基本的な取り扱い方法について実施しましたが、次回から化学
薬品を使用して実験を進めていくことになります。

今日は、そのような試薬の取り扱いを誤ったことが原因で、大学や企業等で
起きた事故の事例を紹介し、化学薬品の性質を知ることの重要性と、事故を
起こさないための予防策、そして事故が起きてしまった際の処置方法などを
講義しました。写真は、火災が生じた際の初期消火に使用する消火器と適応
できる火災の種類、消化器の表示などについて説明している様子です。

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学生たちの反応は、
 『火災の原因で消火器の使い分けがあることを知り、一般に使用される
  万能消火器が何故「万能」なのか、その意味を理解することができた。』
 『消化剤が噴射される時間が15~20秒と思ったより短く、いざという
  ときに正しく使えるように、授業で学んでいることの重要性を感じた。』

など様々でしたが、1年生のクラス日誌(担任と学生とのコミュニケーション
ツールの一つ)には次のような感想が書かれていたと、担任のみなと先生から
伺いました。

 『安全衛生1の授業では、消火器など比較的身近な内容について学び
  ましたが、新しい発見もあり、勉強になりました。昨日から実験が
  スタートし、楽しく取り組みましたが、今日の授業で事故の事例を
  聞き、実験で事故が起きないように、化学薬品の性質等をしっかり
  理解していきたいと思います。頑張ります!』

これから本格的な実験を始める一年生ですが、事故は予防することが最も重要だということを知り、
予防策はもちろんのこと卒業後、万一事故に遭遇しても、落ち着いて必要な対応を実施することが
できるように、授業や実験を通して一つずつ学んで欲しいと思います。来週も頑張りましょう!

by あずみ