2014.04.21
こんにちは! ましおかです。
先週から実験も徐々に始まっていますが、
医療からだ高度分析学科(4年制学科)4年生の
卒業研究も本格的に始まっております。
彼らは昨年度もたびたびブログに登場しましたが、
とにかく実験の時のチームワークがいいんです!
「環境中の微生物から、洗剤にも使われているような界面活性剤と呼ばれる物質を
生産する微生物についての研究を行っています!」
と、教えてくれました。
このテーマは何年も先輩から引き継がれているのですが、
今回まず彼らが行うのは、その生産物の定量(量を測定する)する方法を
検討する事だそうです。
「自分たちで考えて、研究を進めるのはとても楽しい反面、
しっかりと準備をしないといけないので、
とても気合いが入ります。」
測定条件の検討や細菌培養する時の培地の準備など、
卒業研究が始まって1ヶ月も経っていないのに、
彼らはしっかりと目的を持って、自分たちの実験を進めていました。
さすがは4年生、とても頼もしく見えました。
別のフロアを覗くと、
私、ましおかが担任をしている資源分析化学科2年生の学生が、
「材料分析化学実験」を行っていました。
なにやらカラフルな液体を前にしていますが、
今回は、「黄銅中の微量成分であるマンガンの測定」を
しているとのことでした。
...難しそうですね。
担当のあずみ先生によると、実際に工場などから出た捨てられる金属を頂き、
その中にわずかに含まれている「マンガン」という成分を
測定しているそうです。
なるほど、分かってきました。
さらに、「実際に工場から出てきたサンプルなので、
答えがなく班によって結果はバラバラになります。
それをしっかりと測定することが大切です。」
実際に企業で行われているような実験を行っているんですね。
学生たちに話を聞くと、
「決まった答えがないので、信頼できる結果がでるようにしっかりと実験を行っています。
緊張感もありますが、とても楽しく行っています。」
と、充実感あふれる顔で答えてくれました。
それぞれが目的をしっかりと持って実験を行っているのが分かります。
そんな学生たちを私たちもしっかりと応援していきたいと思います。
by ましおか
ここからは、ぽてと先生の登場です。
本校の有機テクノロジー学科を5年前に卒業されたKさんが、
勤務先の社長様と一緒に来校されました。
これまでにも多くの卒業生を採用頂いている企業様です。
化学薬品を製造されていますが、非常に純度の高い薬品を製造されて
いるのが特徴です。これらの薬品は、触媒やメッキ材料としても
利用されますが、携帯電話やUSBメモリーなどの精密機器類にも
使用されたりしています。
社長様は、
「卒業生のKさんには、生産した薬品の純度を
10億分の1パーセントのレベルで分析してもらっている。
Kさんの他にも、この学校の卒業生が何名かいるが、
技術的に優秀で、会社でも活躍してくれている。」
と、嬉しい言葉を頂きました。
実は、また次の採用計画を立てて頂いているとのことで、
本校の学生が実験している様子や、学校の施設を見学しようと、
本日は来校されました。
実験室では、資源分析化学科の2年生の学生が実験をしていました。
学生が実験をしている様子を見ながら、
「楽しそうに実験をされていますね。」との感想も。
また、別の実験室では、2年生の有機テクノロジー学科の
学生が実験をしていました。
OBのKさんも有機テクノロジー学科を卒業されているため、
昔を懐かしむように見学されていました。
また、当時、卒業研究で指導担当をされていた、あおひげ先生とも
久しぶりの再会。
あおひげ先生は、
「Kさんは、卒業研究班の中でも、きっちりと考えて実験を進め、
新しいテーマの提案もしてくれた学生の1人です。そのテーマは、
今も引き継がれ、後輩が取り組んでいるので、卒業研究発表会にも、
また見に来てね。」
と、当時を振り返っていました。
本当に、このように卒業生がそれぞれに進んだ先で評価をされ、
後輩も引き続いて採用しようかと考えて頂けるのは、
我々教員にとって、これ以上ない評価であると考えています。
今後も、このような評価を頂けるような学生を輩出すべく、
学生の指導にあたりたいと思います。
By ぽてと