2014.04.26
本校には、平日に通学できない社会人やフリーター、大学生等を対象に週末(土曜日・
日曜日)だけの通学で、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の
国家資格も卒業と同時に全員が取得することができる「化学分析コース」があります。
このコースでは、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの多種多様な
入学目的を持った学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、化学分析コースは、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
本日、1年生は、准講師(非常勤)のH先生の「分析化学I」の授業がありました。
H先生は公的機関(研究所)で長年、環境分析に携ってこられた分析化学者です。
ご高齢ではありますが、次世代を担う分析化学者を育てたいとの熱い思いをお持ちなので、
分析化学の基礎を教えていただいています。
本日は化学分析を行う時に必ず必要な濃度の単位についての講義でした。
化学分析では多くの場合、ある決められた個数の粒子(原子や分子、イオンなど)の
集まりを表す「モル」という単位を使って濃度を表します。
この「モル」を使った濃度の単位(モル濃度と言います)は実験で試薬溶液を
調製する時にも必ず必要となるので、モル濃度を理解することはとても重要です。
そこで、実際の計算例を示しながら、ゆっくりと丁寧に説明しておられました。
授業後に学生に感想を聞くと
『モル濃度を今日初めて学びましたが、例を示しながら、じっくりと説明して
もらえたので、理解できたように思います。さらに、明日の基礎化学実験の
ガイダンスでも、モル濃度を使った計算の説明があると聞いたので、その説明を
通して、より一層理解を深め、しっかり修得したいと思います。』
『モル濃度は知っていましたが、今日の説明を聞いて、知識の整理がきちんと
できたので、自信を持って計算できるようになりました。』
といったコメントを話してくれました。
基礎からきちんと積み上げた知識は、揺るがない自信になります。
1つ1つの知識をしっかり修得して、自らの財産にしていきましょう。
by みなと