2014.05.11
本校には、平日に通学できない社会人やフリーター、大学生等を対象とした
週末(土曜日・日曜日)開講の「化学分析コース」があり、技術職への就職や転職、
現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に
必要な国家資格の取得などの多種多様な入学目的を持った学生が在学しています。
このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、化学分析コースは、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
また、週末のみの通学で、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の
国家資格も卒業と同時に全員が取得することができます。
化学分析コースの学生も、平日学科・コースの学生と同様に、技術修得の総仕上げとして、
卒業研究に取り組みます。
先日のガイダンスで、卒業研究の指導を担当するあずみ先生とM先生から
専門分野や研究テーマについて説明を受けた学生たちは、それから2週間、
自分が取り組みたいテーマを検討し、昨日、希望する研究テーマを提出しました。
そして、提出された希望を基に班分けを行い、本日、卒業研究の班分けと担当教員の
発表がありました。
メンバー表が黒板に掲示されると、学生たちが集まってきて、研究テーマと班のメンバー
を確認していました。
早速、『研究の計画を立てるために調べ物をしたいので、放課後に資料室を利用したいです。』
と申し出る学生がいるなど、卒業研究へのモチベーションが上がっている様子でした。
また、化学分析コースは、平日学科・コースよりも2ヶ月ほど早い7月下旬から
卒業研究の実験が始まるので、これからはグループごとに具体的な研究内容を検討し、
研究計画を立てていきます。
これまでの実験とは異なり、研究には新規性や独創性、将来性などが求められるため、
卒業研究において、この計画立案段階はとても重要となります。
そのため、『各自が検討してみたいと考えている具体的内容を持ち寄って、まずは研究の
方向性を決め、その上で詳しい実験内容と計画(使用する試薬や器具・装置、日程など)
をきっちりと立てていきたいと思います。特に、私たちは週末にしか会えないので、
メールなどを活用して、しっかり相談していきたいと考えています。』と話してくれた
学生もいました。
さらに、『班分けが決まり、卒業研究が始まる実感が湧いてきました。』、
『卒業研究を通して、自らの技術をさらに磨いていきたいです。』といったコメントも
話してくれました。
化学分析コースの学生は週に2日の登校のため、限られた時間の中ではありますが、
担当教員や班のメンバーと綿密に相談して、しっかり研究計画を立てて、
充実した卒業研究にしていきましょう。
by みなと