2014.05.19
今日は2年生の資源分析化学科と
有機テクノロジー学科の実験の様子を紹介します。
今日の資源分析化学科の「材料分析化学実験」では、
金属の成分分析に取り組んでいました。
金属、と一言で言っても、鉄やアルミニウム、銅の他、
色んな種類の元素を混合してできた「合金」など、
世の中には様々な金属材料の種類が存在し、
そして身近に使用されています。
そんな様々な金属を分析する技術が、この実験では身に付きます。
今日は金属の中でも
「黄銅(亜鉛と銅を混合してできる合金)」という
合金の成分を分析していました。
さすがに2年生達は、手際よく実験を進めていきます。
そして、その合金のサンプルを、分析機器にかけることで、
成分の分析を行います。
この、金属を分析することのできる「原子吸光光度計」の操作方法については、
実は1年生の時にすでに学んでいます。
そしてその時学んだ技術を、
2年生になり、実際の材料分析に応用していきます。
今日指導されていたあすみ先生も
「自分たちで装置の立ち上げから分析、終了操作までできるように」
と話されていました。
実際に、教員の手を借りることなく、
「ここの操作って、これでよかったのかな?」などと班内で話し合いながら、
慎重に自分たちの力で分析を進めていく学生たち。
最初は不安そうな表情だった彼らも、
実験中は笑顔に戻りました。
「技術が身に付いた!」と自信に変わったようです。
一方、有機テクノロジー学科の「医薬・食品成分実験」でも、
分析機器を使って医薬品成分の分析を行っていました。
自分たちで、
「アセトアニリド」という、医薬品成分として使用される成分物質を作り、
そしてそれらを分析機器にかけます。
今日作ったアセトアニリドを見せてくれた
有機テクノロジー学科2年のO君。
彼は医薬品や食品に関わるような仕事に憧れて本校に入学しました。
今日行っている実験は、
まさにそういったメーカーの現場で活かせる技術でもあり、
実験中も笑顔が絶えません。
この実験でも、1年生の時に学んだ分析機器の操作技術や知識が必要になります。
こうして、
1日1日、新しいことを学び、
そして学んだことをさらに新しい技術に活かし、
どんどんと技術を身に付けていきます。
この技術が、みんなそれぞれが思い描く夢の実現に繋がっていくのです。
今日は、嬉しい内定報告がありました!
生命バイオ分析学科2年生のH君。
(ぽてと先生とのツーショット)
食用油などを製造する大手メーカーへの内定が決まりました。
もともと化学が好きで、
その化学を活かす仕事を目指して今まで頑張ってきましたが、
その努力が報われました。
そんな彼も、
入学前からこんな頑張り屋さんではなかったとのこと。
本校に入学してから、
色んなことを学ぶうちに、
自分から積極的に勉強に取り組めるようになったと話してくれました。
夢を同じくする友人がたくさん本校にいたことも、
頑張れた要因の一つでもあったようです。
化学の力を基礎から応用までじっくり学び、
現場で活躍できる実力を身に付けて、
そして今日のようにみんなの夢が実現する日を、
これからも楽しみにしていますし、
教員も全力でサポートしていきます!
byあおひげ