2014.06.03
今日は2年生の
生命バイオ分析学科・医療からだ高度分析学科の実験の様子を紹介します。
今日の実験は「バイオ化学実験」という科目の中で、
微生物の観察を行っている実験班を覗いてみました。
これから梅雨に入ると、
よく出会ってしまうのが「カビ」ですよね。
(あまり出会いたくはないのですが...)
しかし、このカビから、
医薬品の成分(抗生物質)が発見されたりもしていますし、
バイオテクノロジーを学ぶ上では、とても大事な微生物と言えます。
また、バイオテクノロジーで微生物、と言えば
「大腸菌」「乳酸菌」などの細菌類をイメージしますよね。
今日はこれらカビなどの菌類や、
乳酸菌などの細菌類を、顕微鏡で観察する実験が行われていました。
こういった微生物を観察する技術は、
後期に行われる卒業研究はもちろん、
就職した後の分析の現場でも必須となるものです。
みんな楽しみながらも、真剣に取り組んでいます。
ぽてと先生が実演しながら学生たちに指導していきます。
重要な技術ですので、ぽてと先生の説明も力が入ります。
微生物と一言で言っても、色んな種類もありますし、
それぞれで対象物の大きさも異なりますので、
最初はなかなかうまく観察できなかった学生たちも、
次々とうまく見えるようになり、各所で笑顔が見られるようになりました。
ここで実験をしていた学生たちに、簡単に取材を試みてみました!
顕微鏡をのぞきこんで、
今まさにカビの菌体が見えて笑顔を見せているのは、
生命バイオ分析学科のTさん。
彼女は高校を卒業後、本校に進学をしてきた学生です。
高校時代は化学が得意!というわけではなかったそうですが、
身近な医薬品や化粧品、食品に興味があり、
それらを支えているのが分析化学だと知り、本校への進学を決めたそうです。
入学してから改めて化学を基礎から学び直し、
そして2年生になって、医薬品や化粧品、食品を支えている
バイオテクノロジーの専門知識・技術を学んでいます。
Tさんに将来の夢を聞くと、
「研究者になります!」と元気いっぱいに答えてくれました。
分析化学で身近な生活を支える研究者を目指して、頑張っています!
そしてこちらでは、
N君が乳酸菌を顕微鏡で観察するための試料調製を行っていました。
生命バイオ分析学科2年生のN君は、
本校に入学する前に、
関西の私立大学の理工学部で4年間学び、
有機材料や色素の研究も行っていました。
しかし、N君は、
高校生の頃から実はバイオテクノロジーを学びたいという夢を持っていたのですが、
その第一希望は叶わずに、仕方なく第二希望の大学で学んでいたのです。
そして、そのバイオの技術を改めて学びたいという思いから、
大学卒業後に本校に入学しました。
遠回りしてからの本校での学生生活ですが、
「今までずっと学びたかったバイオの技術・知識を勉強でき、
後悔はしていません」と話してくれました。
今後は、大学の時に学んだ有機材料や色素に関する知識と、
現在学んでいるバイオの知識、
両方を武器にして活躍することを目指して奮闘中です。
遠回りした分、絶対に夢を叶えてほしいと思います。
みんなそれぞれで、
様々な思いや夢を持って集まっている学生たち。
しかし、今はそれぞれの思いに共通する、
環境や材料、バイオを支える「分析化学者」を目指して、
一丸となって学んでいます。
みんなのそれぞれの思いが叶うよう、我々教職員も頑張っていきます。
byあおひげ