2014.06.07
本校の平日学科・コースの学生たちが、主体となって課外活動を展開している「環境委員会」。
この環境委員会が、平成16年度から継続して実施している「道頓堀川水質調査」が今日から
スタートしました!この活動も11年目となりますが、道頓堀川というと、阪神タイガースが
優勝する際にはニュースで放送される川へのダイブが有名ですが、その川が道頓堀川なのです。
しかしながら、そのダイブへの賛否と水質問題に関しては、いつも話題となりますが、そこで
客観的にその是非について判断できる材料の一つを広く提供すること等を目的に、本校学生が
継続的に水質を測定し、情報を提供しています(これまでの結果は、こちらをご覧ください)。
昨日まで、この水質調査に向けた準備が着々と進められてきましたが、今日が今年度初めての
実験日です。学生はいつもの登校時間よりも早く集合し、河川水を採水する道具(採水器)を
もって道頓堀川に向かい、現地でサンプリングを行いました。
サンプリングを終えた学生は、本校実験室で試薬溶液などの準備をしていた学生たちと合流し、
水質測定が始まりました。大腸菌を調べるグループや、溶存酸素(水中の酸素量)を測定する
グループなど、いくつかのグループに分かれて水質調査が行われていました。
ここで強調したいことは、各グループに1年生と上級生を配置し、実験経験が豊富な上級生が
後輩の指導を行うという環境委員会の伝統です。昨年は同じように上級生から指導されていた
学生が、今年はしっかりと後輩を指導する様子を見ると、普段と違った視点から学生の成長を
感じることができ、また非常に頼もしく思えてきます。
この道頓堀川水質調査は明日も続きます。明日以降は測定結果も出てきますので、
どのような結果になるのか、楽しみです!
学校で道頓堀川水質調査が進行する中、環境委員会は大阪府・大阪市が主催する環境イベント
「知ろう!学ぼう!大阪南港エコフェスタ」に参画しました。6月は環境月間ですが、多くの
方が環境について楽しみながら学び、家庭でのエコライフや、環境活動を実践するきっかけを
提供することを目的としたイベントです。
このイベントには、50以上の企業や団体が参加し、発電やエコカーの試乗などを親子で体験
できるブースや、廃材を再使用した工作が体験できるブースなど、展示だけではなく体験型の
ブースが数多く出展されています。
本校の出展ブースは、身の回りの廃材から、可愛くて実用的なグッズをつくる体験型のブース、
引率のせんぱい先生から話を聞くと、本校のブースには多くの親子が参加され、その参加者は
途切れることがないほど盛況だったようです。
環境委員会の委員長を務める、資源分析化学科2年生のNさん(写真上側)のコメントです。
『上級生が中心となってブースを運営するつもりでいましたが、1年生がとても
積極的に活動していたのが印象的に残っています。みんなで協力し合ったから
こそ、多くの方に足を運んでいただけたのだと考えています。このイベントで
体験したことを家庭でも実践し、環境への配慮を忘れないでほしいと思います。』
本校の環境委員会の活動は、環境月間に限定したものではなく、一年間を通して様々な活動に
取り組んでいます。学生が卒業して勤める企業も、環境への配慮なくして事業活動などを行う
ことができない時代、後輩への指導経験や一般の方への環境啓発経験などを、卒業してからも
活かして欲しいと強く感じた一日でした。
by あずみ