2014.06.11
今日は、バッテン先生と、私(ぽてと)が、兵庫県の西脇市にある、
兵庫県立西脇工業高校に出張してきました。
目的は何かというと、高校1年生の工業化学科の方を対象とした
実験会を開催するためです。
この実験会は、毎年のように依頼を受け、
今年で7年目の実施となります。
工業化学科の生徒さんは、40名おられるため、
半分の20名ずつに分かれて実験します。
そのため、毎年2回、この時期に出張して実験会を行っています。
今日は、先日の5月28日(水)に行った1回目の実験会に続き、
2回目の実験会を行いました。
1回目の実験会の様子は、こちらのブログをご覧ください。
せんぱい先生とミジンコ先生が出張されています。
https://www.bunseki.ac.jp/teacher_blog/2014/05/post-7916.html
まずは、化学講演と題して、「分析化学とは何か」、「化学は意外と
身近にあること」、「将来はこんな分野の仕事に就いて活躍できる」などを、
ぽてとが、お話しました。
高校では、この時間を特別講師講座として設けておられます。
目的は、入学して数カ月、化学を学び始めた生徒さんが、
将来の進路を意識することや、これから学ぼうとする化学分野とは何か、
どのような目標を持って学べば良いかを考えることにあります。
その導入の授業・実験として、この実験会が位置付けられているため、
ここで化学に対して少しでも興味を持ってもらい、
今後の授業や実験にも、前向きに取り組んでもらえるようにと考えると、
全く手を抜けません。笑顔で話しながらも、どこで生徒さんが食らいついて
来るかと、必死に顔や反応を見ながら講演を行いました(笑)。
その後は、4つの実験を行いました。実験内容は5月に行った1回目と
同じですが、生徒さんからすると、初めての実験です。
しかも、初めて使う実験器具もあるとのことで、
最初は少し緊張気味の生徒さん達でした。
まずは「指紋検出の実験」で、紙に着いている見えない自分の指紋、
いや、手形がくっきりと見えると最初の驚きと感動が!
↓全員で検出できた手形を掲げて、記念撮影です。
その後、科学捜査の血痕の検出にも使われる「ルミノール反応」を行い、
暗室の中で、ピカー!!と光る溶液を見て、さらに「わ~!!」と、
驚いてもらいました。
中には、逆に声が出ない生徒さんもいましたね。
そして、「ジュースからDNAをとる実験」と、「水に納豆を溶いた液で書く
ヒミツのお手紙」という実験を行い、無事に終了しました。
↓絵を書こうか、文字を書こうかと集中しています。
↓浮かび上がったのは笑顔でした!
実験を終えて、今回の感想をアンケートに書いて頂いたので、
原文のまま紹介します。
・化学は難しいから、おもしろくないと考えてたけど、今日、講演を聞いて
楽しいし、おもしろいと思った。
・化学がいろいろな仕事に役立っていたんだと思いました。
元々色に興味があるので、色について調べたいです。変化など。。。
・自分たちの周りには化学であふれていることを知った。
・とても難しいと思ったことが印象に残っています。
でも、少しだけ化学のことがよくわかって、よかったです。
今後は、さまざまなことを分析したい。
などなど、少しでも化学に興味を持って頂けたようです。
実験をする前は、「化学は嫌い」と言っていた生徒さんも、
「化学は普通」、「化学は好き」に変わっていました(笑)。
高校の先生からも、
「本当に化学の実験をするのは初めての生徒達なので、
彼らも少し不安な気持ちで最初は臨んでいたと思いますが、
実験中の様子を見ると、楽しそうに取り組んでいました。
ありがとうございました。また、来年もよろしくお願いします。」
と、仰って頂きました。
これを切っ掛けに、今後の学校生活をより充実したものに
してもらえればと思います。
By ぽてと