2014.06.16
こんにちは!!ましおかです。
先日のブログでもありましたように、
2年生は、後期から卒業研究が始まります。
本日は、その卒業研究の中でも、第一歩としてとても重要な「PFD」の提出日でした。
( PFDとは、プロセスフローダイアグラム:Process Flow Diagramで、実験の流れを
フローチャート式に表し、試薬の使用量、エネルギーの消費、廃棄物の発生など
環境への影響をまとめたものです。)
卒業研究を行うにあたって、一番初めに取り組むのがこのPFD。
それぞれテーマのもとに集まった班員達と今後行う実験の方法や使用する機器、
試薬などを調べ、最終的な目的に向かってどのように進めて行くのか話し合います。
もちろん担当の先生とも相談しながら何度も何度も計画を練っていきます。
では、提出に来たいくつかの班をご紹介しましょう。
はんなり先生の班は、
コーヒーに含まれるタンニンの金属類の吸着性を調べるテーマだそうです。
「準備は大変でしたが、これから頑張ります。」と言っていました。
身近な物をテーマにする研究は、やっぱり興味が湧きますよね。
バッテン先生の班は、
DDSに関する研究です。
DDSとは、ドラッグデリバリーシステム:Drug Delivery Systemのことで、
目的の患部のみに薬を届けるように設計し、薬の効果を高めたり、
副作用を減らしたりすることが出来るシステムなのです。
実はこの研究、過去9年間にわたり続けてきた研究テーマです。
体の中で分解しても害をなさない材料の検討と言うことですが、
「昨年の結果から、新たな問題点が見つかりましたので、それを追求し
解決していきたいと思います!」と
今すぐにでも研究が始められる様子でした。
今までのデータと、先輩達の「想い」を受け継いで、
素晴らしい結果を出してほしいものです。
最後は、私ましおかの担当する班です。
手のひらについている雑菌がおにぎりなどに、どのような影響を与えるのかを
様々な角度から調べると言うテーマです。
「身近なテーマだからこそ、しっかりと深く掘り下げて実験を
進めたいと思います。」と頼もしく言っていました。
私はこの作業は、山登りに例えると、
頂上までどのルートを通って、どのようなペースで進むのか
危険な(難しい)ポイントはどこか、そこをどう乗り切るかを
計画することと同じだと思っています。
さあ、下調べは完了しました。
最後の目標に向かってしっかりと実験し、
内容の濃い卒業研究にしてほしいと思います。
いよいよ来月に迫った分化祭(分析化学のお祭り、本校の学園祭です)の
準備も進んでいます。
(ネタバレになる可能性もあるので、今のところこのような写真のみですが。。。)
実行委員長を中心に実験会や、クラスごとに行う企画、模擬店の内容を話し合っていました。
1年生は「ドキドキワクワク」、2年生は「昨年よりも楽しく」、と
それぞれの思いが詰まった活発な打ち合わせでした。
分化祭の詳細は、改めてブログ等で紹介しますが、
昼休みの僅かな時間を割いて、学生たちは取り組んでいます。
そんな学生たちと共に、今年も分化祭を大成功させたい!と思いました。
皆様もぜひ来て頂きたいと思います。きっと楽しんで頂けますよ。
by ましおか