2014.06.30
こんにちは。ミジンコです!
今日は、1年生命バイオ分析学科・医療からだ高度分析学科の「基礎
化学実験」の模様をお届けいたします。
この「基礎化学実験」では、1年生の前期のうちから化学分析に必要な
試薬の扱い方やガラス器具、分析機器の基本的な使用方法について身に
付けることができます。
先日のすくろーす先生のブログでも取り上げられていましたが、
幾つかあるテーマの中から、別のテーマについてご紹介します☆
今回、学生たちが取り組んだのは「中和滴定」です!
「あれれ?どこかで聞いたことが?」と思われた方、いつもこのブログを
ご愛読いただき、ありがとうございます(笑)
そうなんです!
実は、以前にも中和滴定の様子をご紹介させていただきました。
(その時の記事はコチラから)
ですが、今回は同じ「中和滴定」でもバージョンアップし、新たな操作が
加わっています。それは、このpHメーターと呼ばれる機器です(下の写真)。
「pH」とは、溶液中の水素イオン濃度のことをで、この数値が小さいと酸性、
大きいとアルカリ性を示します。この機器ではそのpHを測ることができます。
ちなみに、この酸性とアルカリ性の溶液を混ぜ合わせることで、お互いの性質
が消えることを「中和」と言い、そのバランスを求めることが今回の実験の
最大の目的でもあります!
前回の様に、「滴定」と呼ばれる、ガラス器具を使った手分析によっても、
この数値を明らかにすることはできますが、今回は学生も一通りの化学実験を
経験したこともあり、酸性とアルカリ性の溶液を混ぜ合わせる中で、pHが
どの様に変化していくのかをpHメーターを使って測定しました。
実はこの結果、教科書にも紹介される程、有名な結果でもあります。
ですが、実際にその変化を測定することは、学生にとっては初体験☆
高校で化学を学んだ学生も、本校で初めて本格的に化学を学び始めた
学生も、実験が進む中で「教科書みたい!」「本当にpH変った!」と、
あちらこちらから歓声が湧いていました^^
黒板を使った授業では感じることのできない、実験ならではの感動と興奮に
包まれた瞬間でした。
そして、この様な経験ができるのも、本校の特色でもある「実験中心」の
カリキュラムだからこそなのです!
実験終了後に、さっそく今回の感想を学生に聞いてみました♪
生命バイオ分析学科1年のUくん(写真左)は、
「少しずつ溶液を加えていくと、本当にpHが変化して、その様子が
とても興味深かったです。早く、実験データを確認したいです!」
と、一人前の分析化学者の様なコメントを寄せてくれました。
4年制学科の医療からだ高度分析学科1年のTさん(写真右)は、
「楽しかったです!一緒に使ったpHによって色が変化する試薬も
カラフルで、見ていてキレイでした。」
と、こちらも実験を存分に楽しんだ様子でした。
楽しみながらも、着実に分析化学者として成長しているのだと感じた
ミジンコなのでした。
by ミジンコ