2014.07.16
毎年この時期に翌春に卒業していく学生達の卒業アルバムの
個人撮影が行われますが、今日がちょうどその日でした。
椅子に座ってカメラマンに撮影してもらう学生の顔を一人一人見ながら、
彼らと一緒に過ごした時間を思い返していました。
特に、本校に入学する前に、体験入学や高校でのガイダンスで
面談した学生については、思い出深いものがあります。
生命バイオ分析学科2年のMさんもその一人。
島根県の高校を卒業後、エスティシャンをしている間に、
化粧品の化学成分に興味が湧き、化粧品を化学的に勉強したいと思い、
2年前の8月の体験入学に参加しました。
写真撮影が終わり、彼女にその頃のことを聞いてみると、
「あの当時は、まったくの文系出身であったので、
入学する前には、とにかく勉強のことが不安でした」
という彼女。
実際、体験入学の時に、
「どんな教科書を使っているか?」、
「入学までにしておいたほうがよい勉強は?」など、
不安とやる気が交錯したような状態であったことを
昨日のことのように覚えています。
続けて、
「でも、そんな不安は入学後はすぐに消えました。
授業は化学の基礎からスタートしましたし、
分からない所も、納得行くまで丁寧に教えてくださったので、
まったく問題ありませんでした。
むしろ、自分が化学の勉強が結構出来ることに驚いたくらいです。
特に1年生の前期と夏休みに開講された『基礎化学講座』は、
化学をあまり学んだことのない学生対象でしたので、とても助かりました。
また、就職活動も一人一人に応じた指導をしてくださっています。
大学では絶対にこうしたことはしてくれないので、
入学して本当に良かったと思っています。」
と、語ってくれました。
また、生命バイオ分析学科2年のK君も同じく、
入学前に面談した学生の一人。
彼との出会いは、実は遡ること4年前。彼が高校1年生の秋のことでした。
彼の高校で行われた校内ガイダンスに私が説明担当として訪問した際に、
本校のブースに彼が来てくれたのです。
当時は、大学進学を彼は希望していましたので、
本校のブースに寄ったのは、ほんの興味本位であったのですが、
大学と専門学校との違いを聞き、専門学校もいいかも知れないと思い、
高校の担任の先生とも相談し、最終的には本校に進学を決めました。
写真撮影が終わり、彼にもこれまでのことを振り返ってもらいました。
「最初はいろいろと進路を迷っていましたが、
最終的には、本校に進学して本当に良かったと思っています。」
という彼。
これまでの学校生活で一番印象に残る出来事は?という質問には、
「やっぱり就職活動です。
企業研究をしても、実際に自分がどの企業に合っているのかは分かりませんし、
もっと言うと、本当にこの企業で良いのか?という判断は
自分だけでは出来ませんでした。
でも、担任の先生が背中を押してくださったので、
自分が本当に行きたい医薬品企業に就職できました。」
という回答でした。
彼は地元から離れて一人暮らしをしているのですが、
今回決まった企業は、実家から通えるということも良かったということでした。
これまでの一人暮らしで、ご両親の有難みが分かったということでしたから、
それも、これからの人生の糧として、頑張って欲しいと思います。
このように、入学前に面談した学生が、
「本校に入学して本当に良かった!」
と心から言ってくれるということが、本当に嬉しいですし、
卒業までしっかりと指導をして、卒業後に彼らが立派な社会人となれるように
最後まで見守ってやりたいと思いました。
今日は、資格取得対策講座でした。
講座には、危険物取扱者や公害防止管理者、バイオ技術認定試験などがあり、
取得したい資格の講座を学生が選択性で受講できるカリキュラムとなっています。
私が担当している講座は、臭気判定士。
「においとかおりの専門家」とも言われる国家資格です。
今日の授業では、臭気判定士が実際に仕事で使う器具や装置、試薬などを
手にとって、においを嗅いで、体験してもらおうと、教室に持込みました。
講座中に、写真の器具や装置、試薬を順番に学生の間に
回していきましたが、終了後も、
もう一回嗅ぎたい!ということで、教卓を学生が取り囲み、
クンクンとにおいを嗅いでいました。
特に、写真中央の有機テクノロジー学科1年生のTさんは、
本当に、におい・かおりが好きなようで、講座終了後も
「絶対に臭気判定士の試験に合格したいのですが、
夏休みにしておいた勉強とかありますか?」
と尋ねて来るほど非常に熱心な学生です。
他にも、こうした学生が今年は特に多いので、
11月の試験では、受験者が全員合格するように
必勝法を伝授したいと思っています。
byすくろーす