2014.07.20
本校では、平日に通学できない方を対象に、週末(土曜日・日曜日)開講の「化学分析コース」を
設置しています。通学は週末だけですが、平日の学科と同じ2年間で卒業でき、卒業時に無試験で
取得できる国家資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者)も
全員が取得できます。このコースに在籍する学生は、平日学科の学生と同様に、化学関係の仕事に
就職したいと考えている方、既にお勤めの方はスキルアップを目指して、また事業の拡大を考えて
いる経営層の方など、それぞれの目的を叶えようとしています。このような、在校生の多種多様な
入学目的を達成するために、この化学分析コースは各学年、20名の少数精鋭で開講しています。
本校では、本日、国家資格「技能士」の筆記試験が実施されました。技能士は
職業能力開発促進法で規定されている名称独占資格の一つで、働く上で必要な
技能の修得レベルを客観的に検定し、一定レベル以上の技能をもつ者に対して
資格を付与する制度です。その種類は128職種に亘り、「化学分析」もその
一つです。化学分析の技能を必要とする業界は多く、従来から実施されている
1級・2級に加えて、「技能士(化学分析)3級」制度が今年度から新設され、
その筆記試験が本日実施されました。
化学分析コース2年生のうち、約3割の学生が今日の筆記試験に挑戦しました。
明日は実技試験が実施されますが、受験者の一人(写真のM君)に筆記試験の
感想と明日への意気込みを聞いてみました。
『今日の筆記試験は、殆どがこれまでの授業・実験で学んだことだったので、合格基準に
達していると思います。ただ、解けなかった問題があるのも確かですので、その部分に
ついてはしっかり復習しておきます。明日の実技試験は、定性分析・定量分析ですが、
化学分析コースの実験で何度も取り組んだ内容です。明日は楽しみながら受験したいと
思いますし、余裕をもって受験できるように復習をして、明日を迎えたいと思います!』
M君は、大学の農学部を卒業して化学分析に関係する仕事に従事しましたが、
基礎力の不足を感じ、また自身の分析技術を向上させて、自信をもって業務に
取り組みたいという思いから化学分析コースに入学した学生です。今も平日は
医薬品関係の仕事に派遣社員として従事していますが、入学以降、どれだけの
知識・技術が身に付いたのか、チェックする目的もあって今回の技能士試験を
受験しています。休み時間や放課後も、明日の実技試験に向けて、最終確認に
余念がない様子でした。
今回の試験の結果は8月下旬に発表されますが、今回受験した学生からの合格報告を楽しみに
待ちたいと思います。また、私たち教職員も、個々の学生が入学時の目的が達成できるように、
今後もサポートしていきますよ!
by あずみ