2014.08.31
本日は、本校で化学分析技能士1・2級の実技試験が行われました。
技能検定は国が労働者の技能修得意欲を増進させるとともに、
技能及び職業訓練の成果に対して社会一般の評価を高め、
労働者の技能と地位の向上を図ることを目的として、実施されています。
化学分析技能士の検定試験は日本全国で実施されており、大阪府では長年、本校が受験会場となっています。
技能検定を受検するには、検定職種に関する実務経験が必要となります。
化学分析技能士の場合は、普段、分析化学に関する仕事をしていることが必要となるのです。
通常、1級の場合は7年以上、2級の場合は2年以上の実務経験が必要です。
しかしながら、本校の卒業生の場合は本校で受けたカリキュラムが厚生労働省により
実務経験として認められるため、卒業した年の8月に2級の技能検定を受検することが可能なのです。
また、今年度からは化学分析技能士3級も新設され、7月21日(月・祝)に実施されました。
その際に合格した本校学生については、こちらをご覧ください。
↑写真は1・2級の実技試験の会場です。
実技試験は2種類の実験が行われます。
実技試験中の様子は撮影することができませんでしたが、
試験終了後に本校OBから感想等を聞く機会がありました。
写真右側のK君は鉄鋼関係の分析を行う企業に勤めています。
そのため、化学分析技能士の資格が必要となり、今回受験したそうです。
また、本校を卒業して3年が経過しており、職場にもどんどんと後輩が入ってきており、
後輩に分析技術を教えるためにも今回受験したと言っていました。
受験した会場が3年前まで実験で使用していた実験室であったため、
緊張せずにリラックスして受験することができたそうです。
今度は化学分析技能士1級の合格を目指して取組むと言っていました。
写真左側のUさんは現在宝塚にある工業用部品を作っている会社で勤めており、
その会社で分析を任されています。
Uさんは実技試験中、緊張したそうですが、それでも学生時代に学んだ内容を活かすことが
できたと言っていました。
14年近く経って、受検に来たOBもいました。
Iさんは本校を卒業してから14年近く経っており、
現在、徳島県にある企業で分析の仕事をされています。
普段の仕事では、材料分析や環境分析のようなことをされているそうですが、
それでも実技試験となると、緊張したそうです。
しかしながら、久しぶりに校舎の中に入ると、教室や実験室、
ロビーの雰囲気があまり変わってなくて、当時のままで、非常に懐かしかったそうです。
「学生時代は、いろいろと「すくろーす先生」にもご迷惑をお掛けしました。
今日はお会いして謝りたかったのですが、いらっしゃらなかったのが残念です。
また、何かの機会でお会いしたいです。 しかし、私も歳を重ねたので、
久しぶりにお会いしたら、びっくりされるかもしれません(笑)。」
と、学生時代を振り返りつつ、思い出深そうに話されていました。
これからも化学分析技能士の実技試験を通して、
多くの卒業生に会い、卒業生の活躍を聞きたいと思いました。
by バッテン