2014.08.21
今日は第41回 道頓堀川水質調査の3日目で、
平板培地法による一般細菌と大腸菌群数の測定が行われました。
平板培地法とは、サンプリングした水にどれだけの一般細菌や大腸菌群が生息しているかを
コロニーの数より測定する実験方法です。
コロニーとは、細菌や大腸菌など通常目に見えない微生物が増殖して、
たくさん集まり目に見えるようになった状態のものです。
昨日、道頓堀川よりサンプリングした水と培地(ばいち)と呼ばれる菌の栄養源が入ったものを混ぜ、
シャーレと呼ばれる容器の中に入れ、菌が育つ温度でシャーレを静置しました。
今日は、そのシャーレにできた一般細菌や大腸菌のコロニー数を数えました。
↑ 今回の調査に用いたシャーレ
河川の水に一般細菌や大腸菌が含まれていると、コロニーが見られますが、
一般細菌や大腸菌が基準値以上存在すると、
その河川は泳ぐことのできない汚い水質であると判断できます。
コロニー数のカウントは、先輩と後輩が一緒になって懸命に行われていました。
その中で、先輩から後輩に実験のコツなどが伝授されています。
↑ コロニーの数を数えています。
↑後輩を指導するO君(写真右側)
上の写真の2年 生命バイオ分析学科のO君は、1年生の時から道頓堀川水質調査に参加しています。
O君は、「水質調査に初めて参加した1年生の時は実験のコツが全く分からなかったのですが、
先輩に指導して頂き、徐々に自分の力がついていきました。
自分の力が付いているなぁと自覚できるようになって実験が楽しくなりました。
2年生となった今では、その経験を踏まえ1年生を指導することができ、
1年生の成長していく姿をみることができ充実しています。」と言っていました。
実験を行っている学生の姿から、道頓堀川水質調査の伝統を垣間見ることができました。
今は夏休み期間中なので授業や実験はありませんが、学生達が自主的に登校し休暇期間を有効に活用していました。
下の写真の1年 生命バイオ分析学科Wさんは、机にプリントを広げていました。何をしているのか
と聞いてみたところ、前期の『授業シート』を見直し、これまで学んだことを復習しているとのことでした。
↑ 『授業シート』を活用して復習をするWさん
『授業シート』とは、授業や実験ごとに配布されるプリントで、その日の授業や実験の概要や
重要ポイント、修得すべき事項などがまとめられたものです。試験の前に活用するだけでなく、
Wさんのように振り返って復習する際にも活用できるものです。
↑ 『授業シート』
Wさんは、「『授業シート』を活用して、今の自分に足りない部分を中心に復習をしています。
『授業シート』には理解度を記しておく欄(学生は授業や実験終了後に理解度を○△×でチェック
します)があるので、振り返って復習する時に便利です。」「休みの期間でしっかり基礎固めをして
おきたいと思います。」と話してくれました。
将来の分析化学者を目指して学生達は休みの期間をそれぞれ有効に利用しているようです。
まだまだ涼しくなりそうにないですが、暑さに負けずに頑張りましょう!!
By Mac