2014.08.24
本校には、平日に通学できない方を対象とした、土曜日・日曜日開講の
「化学分析コース」があります。週末を活用することで、平日の学科と同様に
2年間で卒業することができ、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が取得することができます。
このコースに在学する学生の入学目的は、例えば、技術職への就職や転職、
現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に
必要な国家資格の取得など多彩です。そして、多種多様な目的に対応するため、
1学年あたりの定員を20名として、少数精鋭で開講しています。
上で書きましたように、入学目的は学生によって様々ですが、多くの学生が就職や転職を
目指しているため、資格取得は重要です。
資格試験は土曜日や日曜日に行われることが多いですが、受験しに行く時間は「公欠」が
認められるため、その間の授業は欠席扱いにはなりません。
また、昨日のブログで2年生が合格したことをご紹介した化学分析技能士をはじめとする、
いくつかの資格については、本校が試験会場となるため、慣れた雰囲気の中で受験する
ことができるだけではなく、授業を抜ける時間が短くて済むメリットもあります。
本校で試験が行われる資格の1つに文部科学省後援の「ビジネス能力検定ジョブパス」が
あります。
この資格は、現在の社会人として必要とされるビジネス知識、社会常識、ビジネスマナー、
ビジネススキルなどのビジネス能力を、どの程度備えているのかを客観的に評価するもの
で、1級から3級までレベルがあります。1級はリーダーを目指す人に必要な情報分析・
活用能力や交渉能力を、2級は中堅幹部を目指す人に必要な情報収集やコミュニケーション
能力を、3級はこれから社会人となる人や新入社員を対象に社会常識やビジネスの基礎的能力
を評価する内容となっています。
先日行われたビジネス能力検定の試験を受けていた化学分析コース1年生のT君が見事
2級に合格し、合格を証明するカードと通知が届いてきたので、担任の私みなとから
手渡しました。
T君に話を聞くと
『正社員として働いた経験はあるものの、その後、高校の時間講師やアルバイトをして
きました。本校では、毎月、社会人として必要な人間力を養うための目標が掲げられます。
その目標に接するうち、正社員として働いていた時からだいぶん時間が経っているので、
就職活動する前に、社会人として必要なスキルを確認しておきたいとの気持ちが起こり、
この資格試験を受けました。試験勉強をする中で、チームワークや仕事の進め方など
ビジネスの実感を思い出すことができ、当初の目的は達成できたのですが、その上で、
合格もできて、とてもうれしいです。』
と喜びのコメントを話してくれました。
また、今後の資格取得について聞くと
『就職では環境に関連した仕事に就きたいと考えているので、現在は公害防止管理者や
環境計量士の資格取得を目指して、勉強を始めています。今回の合格を励みに、着実に
勉強していきたいと思います。』
と抱負を語ってくれました。
学生たちは9月の国家資格の団体講習など資格取得に向けて挑戦していきますので、
これからも喜びのコメントをたくさんご紹介できることを願っています。
byみなと