2014.09.28
本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の「化学分析コース」
があり、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や
自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの様々な入学目的を持った
学生が在学しています。
このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、化学分析コースは、1学年あたり
の定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
また、土曜日・日曜日の通学で、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格
も卒業と同時に全員が取得することができます。
上でも述べたように、化学分析コースの学生は様々な目的を持って入学していますが、
全員に共通する目的に資格の取得があります。
本校では、8月末から9月はじめの時期に、3つの国家資格「有機溶剤作業主任者」、
「酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者」、「特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者」
の団体講習を例年実施しています。
これらの資格はいずれも、労働環境の安全を守る「作業主任者」と言われる立場になる
ために必要な資格であるため、人気が高く、時期によっては受講までに数ケ月待ちの時
もあります。
そのような中、本校の学生が非常に多く受講を希望することや、受講態度が良かった
ことから、主催団体のご配慮で、本校の学生のためだけに毎年決まった日に講習会を
実施していただいています。
講習会は平日に実施されましたが、有給休暇を利用したり、アルバイトのシフトを調整
したりして、化学分析コースの学生も複数名が受講しました。
(講習の様子はこちらをご覧下さい)
そして、受講した化学分析コースの学生は全員が合格し、合格証を手にしました。
現在の職場での事業拡大のために学んでいる2年生のSさん(写真の後列右から3人目)は
『現在の仕事で、今後、必要となると考えて受講したので、合格できて良かったです。
さらに、1つの資格でも、項目ごとに講師の先生が交代するので、色々な先生方の話が
聞けました。特に、企業での実務経験のある先生から、貴重な経験談を聞けたことは、
とても良かったです。』
技術系の就職を目指して学んでいる1年生のEさん(写真の前列左から2人目)は
『受講する前は、取れるか不安もありましたが、講義の中で重要な点を分かりやすく
教えていただけたので、試験は安心して受けることができました。入学当初から取得
しようと考えていた資格だったので、3つとも取れて、うれしいです。』
同じく1年生のTさん(写真の後列左から3人目)は
『技術職への就職を目指しており、就職に向けて、できるだけ多くの資格を取得したいと
考えていたので、3つの国家資格を取得できるまたとない機会だったので、受講しました。
そして、3つとも取得することができたので、本当に良かったです。』
といったコメントを話してくれました。
また、Tさんは10月4日に行われる公害防止管理者の資格試験を受けるので、その抱負に
ついても聞いたところ、
『環境に関わる仕事に就きたいと考えているので、環境計量士と公害防止管理者の資格を
取りたいと思っており、まずは公害防止管理者の取得を目指しています。平日はアルバイト
をしているので、勉強できる時間に限りがありますが、学校の授業が資格試験の対策にも
なっているので、助かっています。試験では、これまでの勉強の成果を十分に発揮したい
と思います。』
と話してくれました。
それぞれが必要とする資格を着実に取得して、入学の目的を是非達成してほしいと
願っています。
byみなと