2014.10.29
本日は、第33回の化学実務駅伝を実施しましたので、
その様子を紹介したいと思います。
これは、本校で年に3回実施されている行事の1つです。
「駅伝」という名前がつけられている行事のため、
タイトルだけを見れば、学生が走るのかと思われるかも
しれませんが、そうではありません。
化学実務駅伝とは、本校の卒業生がお世話になっている企業の方を
毎回お招きして、全学生に対し講演をして頂きます。
その企業様は、前回ご講演頂いた企業様から、
今回ご講演頂く企業様にバトン繋ぐように、
お越し頂いていることから、
「駅伝」と名付けられています。
ご講演頂く方も、本校の卒業生であったり、現場の第一線で
活躍されている方であるため、在校生にとっては、
現在学んでいる化学や分析の技術が、どのように活かせるのかを
知る貴重な時間となります。
本日、第33社目としてお越し頂いたのは、
株式会社関西器材、会長のH様と、本校卒業生で、
生命バイオ分析学科の30期卒のY様です。
Y様は、本校を卒業して1年と半年しか経っておらず、
職場でも、まだまだ勉強中ということですが、
今日は後輩のために少しでも役に立てればと、
この講演依頼を引き受け、準備をして下さいました。
ご講演中の写真で、左側がH様、右側が卒業生のY様です。
こちらの企業様は、化粧品やシャンプー剤を入れる容器から、
スプレー剤の容器、その他、大きさや用途も含め、
多種多様な容器類を製造されています。
また、その容器製造をされていた強みや、これまでの実績を生かし、
今では、ネイルなどの化粧品製造も手掛けておられます。
いずれも、他社からの依頼を受け、その要望に合わせて
製造をされているため、最終製品として店頭に並ぶ際には、
この企業様のお名前が入っていないことも多くあります。
実際、大手百貨店やホテルなどの高級な化粧品売り場から、
ホームセンターや100円均一のお店などに、
こちらの企業で製造された商品が並んでいます。
↑ご講演中の写真で、会長のH様からもネイルの製品について、
お話頂きました。
実際に、Y様が携わり、販売もされているネイルも、
お持ち頂きました。
会長のH様からは、これから就職活動を行う学生に対し、
「採用試験を受ける際には、まずはその企業に入りたいという
強い意志や熱意を示すことが大切です。
実際、面接をしている時には、その人の目も見ています。
また、第一印象も重要だと思います。
例えば、元気に挨拶をすることも大切です。」
とのお言葉を頂きました。
また、卒業生のY様からは、学生時代を振り返って、
在校生にメッセージを頂きました。
「学生時代、就職活動でも勉強でも、分からないことは、
先生に相談をして、悩みや不安を解消していました。
また、採用試験の面接では、
働きたいという正直な気持ちを、自分の言葉で話せたことが、
良かったと思っています。
いろいろと悩むこともあると思いますが、頑張って下さい!」
そして、在校生からの
「企業で働き始めて意識が変わったことや、
成長したと思えることなどはありますか?」
という質問に対して、卒業生のY様は、
「正直、まだまだ勉強中で、叱られることも多いので、
成長していると言えるかどうか。。。」
と、正直な返答も頂きました。
↑在校生から質問をしてる様子です。
しかし、Y様の学生時代を知り、当時の担任もしていた私、
ぽてとから見ると、Y様が卒業後もしっかりと成長をしているなと、
感じることは、今回の講演を聞く中でも多くありました。
実際、Y様について、会長のH様からは、
職場で非常によく頑張ってくれていると、
高く評価もされていました。
講演を終え、今後、就職活動をする学生は、
「就職活動をする上で、いろいろな不安もありましたが、
今日の先輩の話を聞いて、自分をしっかりとアピールできるように
なろうと思いました。」
と、感想を話してくれました。
また、既に同じような化粧品を扱う企業に内定している学生は、
「ネイルの開発に関する話を聞けて、良かったです。
高級なネイルということで、今は少し手が出ませんが、
負けないような商品を私も開発したいと思いました。」
と、将来はライバルになるかもしれない先輩の話を聞き、
早くも、やる気を燃やしていました。
こちらは講演後に、私ぽてと(右側)と撮った写真です。
講演を終え、少し安堵した様子のY様(中央)です。
今日、Y様が一生懸命に準備して、話して下さったことは、
その気持ちも含め、在校生には伝わっていると思います。
また、活躍している様子を聞かせて下さい。
今日は、ご講演頂き、ありがとうございました。
By ぽてと