2014.10.30
本校の2・4年生が連日のように取り組んでいる卒業研究。
今回もその一部を紹介します。
今日は生命バイオ分析学科2年生の卒業研究です。
早速実験室を覗いてみると...。
ん?料理中?
いやいや、
これも卒業研究の真っ最中なのです。
この卒業研究班は、
身近な食材の「抗酸化作用」について調べる研究を行っています。
抗酸化作用とは、
いわゆる「アンチエイジング」に必要な作用です。
健康志向の現代社会において、
とても重要な研究と言えます。
本校で学ぶ「分析化学」の技術を用いれば、
こんな身近なものも、
重要な研究対象として「分析」できるようになれるのです!
結果が楽しみです。
一方、他の実験室では、
ちょっと変わった装置が使われていました。
しかしこの装置、どっかで見覚えが...。
実は、この装置は夏休み期間中に作られていて、
その様子を本校のブログの中でも紹介していました。
(その時の様子。こちらでもご確認ください→9月11日のブログ)
彼らの班は「化粧品と紫外線」に関する研究を行っています。
この装置は、化粧品に紫外線を照射するためのもので、
これのおかげで、
紫外線を外に漏らさず、正確に試料に当てる事が出来ます。
このオーダーメードの装置を使って実験に取り組んでいるのが
生命バイオ分析学科のY君。
(左の学生がY君)
Y君は、本校のバスケットボール部の部長としても活躍しており、
先日行われたスポーツ大会でも、
競技に、そして審判にと、様々な役割を担い、
クラスの中でも特に活躍した学生が表彰される
「校長賞」も受賞しています!
(スポーツ大会の様子。ちょっと照れくさそうなY君。)
卒業後は、
歯科材料などの医療用材料を扱う企業への就職が決まっています。
「化粧品を分析するための最適な条件を今探している所です」と、
今行っている実験を説明してくれたY君。
化粧品を分析するために、
この班ではカラフルな色素も使われています。
色んな色素に関してのデータがホワイトボードにまとめられています。
コツコツとデータを積み重ね、
そして一歩ずつ結果へと近づいていきます。
今後の彼らの研究成果に期待です!
こんなバラエティーに富んだ研究が、
各班それぞれで実施できるのも、
本校で学ぶ「分析化学」の最大の特徴とも言えます。
環境分析はもちろん、
身近な食品や化粧品の開発や、
それらの商品の安全性を守るのにも「分析化学」が使われますし、
医療分野、繊維やプラスチック、金属材料、
そしてそれらすべてが必要な車やスマートフォンなど製品においても、
「分析化学」は無くてはならないものと言えます。
まさに私たちの生活を
根幹から支えているのが「分析化学」ということになります。
(担当の先生を囲んで、研究について打ち合わせ中)
しかし、彼ら2・4年生も、
最初からこんな研究ができたわけではありません。
本校に入学して、
そして1年生の時から、
「分析化学」についての知識、技術を少しずつ、
そして楽しみながら学んでいくことで、
どんどん成長し、
今に至っているのです。
その学生たちが学んできた技術・知識を発揮する場
とも言えるこの卒業研究は、
現在中盤に差し掛かったところです。
これからの研究成果、
そして彼ら自身のさらなる成長も、大いに期待できます!
by あおひげ