2014.11.08
本校には、平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、
平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業
責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が取得すること
ができる「化学分析コース」があります。
このコースでは、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの多種多様な
入学目的を持った学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、化学分析コースは、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
上でも述べましたように、化学分析コースに入学する学生の目的は様々ですが、多くの
学生が就職や転職を目指しているため、資格取得は多くの学生の共通の目的と言えます。
本校の学生が取得を目指す資格の1つに危険物取扱者があります。
危険物取扱者は、危険物の取り扱いや定期点検、保安の監督ができる資格で、一定数量
以上の危険物を貯蔵し、取り扱う化学工場などの施設には、この資格を持った人を置く
ことが義務付けられています。
この資格には甲種、乙種、丙種の3つのレベルがありますが、甲種の試験を受けるには、
乙種危険物取扱者の免状の交付を受けた後、2年以上の実務を経験している場合か、
もしくは大学等で化学に関する授業科目を15単位以上修得している場合などといった
受験資格を満たす必要があります。
化学分析コースでは、1年生の前期で化学に関する授業科目を15単位以上修得することが
できるため、1年生の後期には甲種を受験することができます。
昼休みに1年生の教室をのぞくと、甲種危険物取扱者の資格取得を目指しているHくんが、
今月29日の試験に向けて勉強していました。
そこで、Hくんに勉強の進み具合を尋ねると
『安全衛生などの授業が試験の対策になっているので、授業で学んだことを復習する
ことで試験勉強になっています。また、全ての授業で毎回配布される授業シート(その
授業で学ぶ項目と重要ポイントが載っているプリント)のおかげで、重要なポイントを
効率よく確認することもできていますので、着実に進んでいる実感があります。』
と答えてくれました。
さらに、意気込みを聞くと、
『化学系の技術職への就職という夢を叶えるためにも、危険な化学物質に関する
知識を証明でき、活躍の場を広げることにもつながる甲種危険物取扱者の資格は、
ぜひ取得したいと考えていますので、試験までしっかりと勉強します。』
と頼もしいコメントを話してくれました。
また、同じ日に危険物取扱者の乙種第4類(ガソリンなどを取り扱える資格です)を
受験するEくんも勉強していました。
Eくんにも話を聞くと
『甲種の受験も考えましたが、危険物取扱者の試験は年数回あるので、まずは手堅く
乙種第4類の試験から受けることにしました。授業が試験対策になっている上に、
授業では危険物の化学的な性質も、法令も基礎から丁寧に教えていただけるので、
助かっています。授業で学んだことをしっかり復習して、試験に臨みたいです。』
と話してくれました。
他にも、環境計量士などの資格取得を目指している学生もいます。
それぞれの夢を叶えるためにも、資格取得を目指して、1歩1歩確かな歩みを積み重ねて
いきましょう。
by みなと