2014.11.18
今日は、2年生が卒業研究を行っていたので、
その様子を紹介します。
2年制学科の卒業研究は、前期に実験準備として、
必要な試薬や器具を検討し、実験計画を立てます。
そして、後期になると、その計画を元に実験を行います。
今年度は、9月16日から後期が始まり、
週2回のペースで実験を行っています。
そのため、これまでに何度も実験を行い、
少しずつ実験データも出始めた頃です。
このタイミングを見て、中間発表という形で、
現状の実験経過をまとめ、残りの期間に行う実験の
軌道修正も兼ねた報告を全体で行います。
その中間発表が先週からスタートし、
今日は、2年生の生命バイオ分析学科の卒業研究班、
3班が中間発表をしました。
写真は、その様子です。
写真の左側に、複数の学生が並んで発表をしている様子を
お分かり頂けるでしょうか。
本校では、卒業研究を1人で行うのではなく、
複数名でグループを組んで行います。
そして、それぞれの班に担当教員も入り、研究を進めています。
発表には、質疑応答の時間も含まれているため、
教員からも質問や指摘を行いますが、
学生からもいろいろな質問がなされます。
その質問の答えとして、しっかりと返せた質問もあれば、
検討不足で、うまく返せなかった質問も出てきます。
そのため、発表を終えた班は、中間発表の出来や、
受けた質問を振り返り、次からの実験や発表にどのように
生かそうかと、班で集まって話し合いを行います。
こちらの写真がその様子です。
担当教員も入り、班全体で話合いをしています。
その話合いの中心に、紙がいくつか置かれています。
実はこれが重要なツールの1つなのです。
何かと言うと、中間発表では発表時間や質疑応答の時間が限られるため、
全ての質問を受けることができません。
そのため、発表を聞いている学生は、質問できなかったことや、
発表を聞いて分からなかったこと、改善した方が良いと感じたことなどを、
質問シートという紙に書いて、発表をした班に渡します。
受け取った班は、それを担当教員と見直し、
みんなからもらった意見を参考として、細かい部分まで検討し、
改善を図ります。
発表を終えた班に感想を聞くと、
「発表は、正直、緊張しました。練習通りに話せなかったこともありましたが、
これも反省として次に生かしたいと思います。
また、質問シートでは、良かった点も、厳しい意見ももらいました。
自分達の発表で、何が上手く伝わっていないのかも分かりました。
その点も、次に準備する時に生かしたいと思います。
実験は後半戦に入り、時間も限られるので、
何をすべきか、優先順位を考えて必要なデータを出せるように
臨みたいと思います。」
と、発表を終えて次の目標も見えたようでした。
また、発表を聞いていた他の学生の中には、
来週に発表を控えている班もあります。
その班の学生は、これまでの発表班の様子を見て、
「あのスライドは、見やすかったです。僕達のスライドも、
もう少し工夫しなければいけないと思いました。
スライド作成の途中ですけど、
先生、今、少し時間あります?」
と、様子を見に来ていた私を見事に捕まえたのは、
写真手前の、生命バイオ分析学科、2年のKくんです。
私から少しアドバイスをすると、
早速、スライドの修正をしていました。
また、下の写真も、次に中間発表を行う班の学生が
私、ぽてとと話をしている様子です。
実験データは、いくつか出しているのですが、
その考察を行っていく上で、疑問に思ったことを
私、ぽてとに質問をしに来たのです。
学生の考えている考察と、私が考えた考察とを
ホワイトボードを使って意見交換をしました。
このような先生と学生の意見交換をする様子が、
実は実験中に、いろいろなところで繰り広げられています。
こちらは、実験結果のまとめ方として正しいのかを、
パソコンを直接持参して、先生に詰め寄っている様子です(笑)。
学生と先生との距離は、本当に近く、
卒業研究を直接担当していない教員にも、
学生が質問をしたり、助言を求めに行ったりしています。
実はこれにも理由があります。
教員でも、バイオ系の分野を得意とする教員もいれば、
環境分析、材料分析、有機合成など、
いろいろな分野で経験を積んだ教員がいます。
そのため、バイオ系の実験をしていても、
これは環境分野とも関連するのではと思うと、
その教員に質問をして、その分野からのアドバイスももらえます。
このように、学生間だけでなく、教員も含めて
全員で少しでも良い卒業研究にしようと進めています。
最終の卒業研究発表会は、2月ですが、
それまでに少しでも質を高め、結果を出せるように
学生のみんなと、これからも一緒に走っていきたいと思います!
By ぽてと