2015.02.22
本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の
「化学分析コース」があります。週末を活用することで、平日の学科と
同様に2年間で卒業することができ、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業
責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が
取得することができます。
このコースに在学する学生の入学目的は、例えば、技術職への就職や転職、
現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に
必要な国家資格の取得など多彩です。そして、多種多様な目的に対応するため、
1学年あたりの定員を20名として、少数精鋭で開講しています。
化学分析コースは土曜日と日曜日のみの登校であるため、平日の学科・コースよりも
授業が1ヶ月ほど長かったですが、本日、今年度の最終の授業日を迎えました。
そこで、1年生の教室をのぞいてみると、准講師(非常勤)のM先生による
「無機定性分析法II」の授業中でした。
この授業では、金属イオンの持つ性質や、それぞれの性質に合わせた検出のための
化学反応のさせ方、実際の実験での操作方法などを学んでいます。
本日は、化学分析技能士3級の筆記試験の問題を使って、総まとめの演習を
行っていました。
筆記試験と共に、実技試験も行われる化学分析技能士は化学分析の技術を証明して
くれる唯一の国家資格です。
また、昨年から始まった3級は在学中に受験可能なので、1年生にとって、次年度の
目標の1つと言えます。
それだけに、M先生の丁寧な解説を真剣に聞いていました。
次年度、化学分析技能士3級の受験を予定している学生に授業の感想を聞くと
『授業の復習を実際の問題を使って行いました。今日の問題はある程度解けたので、
自信にもつながりましたし、モチベーションも高まりました。1年間学んだことを
しっかりと復習して、資格取得を目指したいと思います。』
と頼もしいコメントを話してくれました。
また、この1年間の感想を学生たちに聞くと
『仕事と学業の両立が本当にできるのか、はじめはとても不安でしたが、同じ目標を
持つ仲間がいたことや、両立を助けてくれる様々なサポートがあったので、安心して
勉学に励めました。気が付けば、あっという間の1年間でした。』
『化学をほとんど学んだことがなかったので、入学前は不安でしたが、授業や実験が
始まると、必ず基礎から教えて下さることが分かって、安心しました。そのおかげで、
化学の知識と技術を修得することができ、とても充実した1年間でした。』
と話してくれました。
希望と不安を胸に、昨年4月に入学してきた1年生も、1年間で多くの技術や知識を
修得して、成長しました。
3月は春休みで授業がないので、その間に英気を養い、しっかりと復習もして、
4月から、それぞれの目標に向かって、好スタートを切りましょう。
放課後、2年生の教室に行くと、名残を惜しむように学生たちが残っていました。
担任のあずみ先生も、学生たちと語らうために教室に来られたので、記念の集合写真を
撮りました。
2年間の授業を終えた学生たちの感想を聞くと
『化学の知識がほとんどないまま、入学しましたが、2年間で本当に様々な知識や技術が
修得できましたし、目標としていた資格も取得することができたので、充実した2年間で
した。長いようで、あっという間だったので、今はもっと勉強したい気持ちです。』
『先生やクラスのみんなの支えがあったおかげで、2年間、続けてこられたのだと思うので、
とても感謝しています。それに、授業や実験で実務的な話も聞けて、楽しかったです。2年
間で、すごく成長できたと思うので、うれしいです。』
『日本各地から集まり、一緒に学んだのも何かの縁だと思います。この縁を心の支え
として大切にしたいです。そして、自らの道を力強く歩んでいきたいです。』
とコメントしてくれました。
2年間で修得した知識や技術を活かし、さらに2年間で深めたクラスメイトや先生との絆を
大切にして、それぞれの道で活躍してほしいと願っています。
2年間、お疲れ様でした!
by みなと