2015.02.15
本校では、平日に通学できない方を対象に、週末(土曜日・日曜日)開講の「化学分析コース」を
設置しています。通学は週末だけですが、平日の学科と同じ2年間で卒業でき、卒業時に無試験で
取得できる国家資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者)も
全員が取得できます。このコースに在籍する学生は、平日学科の学生と同様に、化学関係の仕事に
就職したいと考えている方、既にお勤めの方はスキルアップを目指して、また事業の拡大を考えて
いる経営層の方など、それぞれの目的を叶えようとしています。このような、在校生の多種多様な
入学目的を達成するために、この化学分析コースは各学年、20名の少数精鋭で開講しています。
化学分析コースの平成26年度も、終盤を迎えています。この1年で最後の期末試験も
本日の午前中で終了し、1年生たちは2年次への架け橋となる授業や実験に取り組んで
いますが、2年生は本日が「卒業研究論文」の提出期限です(化学分析コースは平日の
学科・コースと異なり、卒業研究発表会の後に提出期限が設定されています)。
昨日までの間に、指導担当から再検討するように指導のあった内容を検証し、修正等を
繰り返してきました。本日は、グループ全員で最終の確認を行い、指導担当の最終的な
チェックを受けて提出という段階まで進めてきました。
今年度の2年生は、そのほとんんどが平日は仕事をしながら、週末の化学分析コースで
学ぶという生活を2年間続けた学生です。なかには企業の経営者や、子育てをしながら
学んだ学生もいます。大学とのダブルスクールをした学生もいます。毎週、新潟や長野、
名古屋や岡山から遠距離通学した学生も、本当によく頑張りましたね。時間的な制約も
あるなか、それぞれが自身の時間を上手に使って、実験レポートなどの課題ももれなく
提出してきた学生たち。2年間の集大成である卒業研究も、登校しない平日にも連絡を
取り合ってまとめ上げ、先日の卒業研究発表会で堂々と発表をした様子を昨日のように
思い出します。この2年間の課程を締めくくる「卒業研究論文」の提出です!
論文を受け付けた事務室では、論文作成要項の規定通りに論文が作成されているのかを
確認します。その最中は、全員が緊張した様子でしたが、化学分析コース2グループの
卒業研究論文も受理されました。
今日のクラス日誌(学生と担任のコミュニケーションツールの一つ)に、Yさん(上の
写真の論文提出者)から次のような感想が書かれていました。
『本日で全てのテストが終了して、卒業研究論文の提出があり、全ての大きな
イベントが済みました。個人的なことですが、無欠席で2年間過ごすことが
できました。化学分析コースの先生方のおかげで無事、卒業を迎えられそう
です。化学ド素人の自分が、この学校に通うことを2年間優先し、邁進して
きたので、やり切った感でいっぱいで、何の悔いもありません。これからも
目標とする資格を定めて、休むことなく勉強していくつもりです。先生方、
クラスのみなさん、ありがとうございました!! はぁと はぁと 』
期末試験も終了し、卒業研究論文の提出も終えましたが、最終の授業は次週の日曜日です。最後の
授業まで気を抜かず、それぞれが卒業した後に活かせる技能を貪欲に学び取ってほしいと思います。
by あずみ