2015.04.04
化学分析コースは、平日に通学できない社会人や大学生などが、土曜日・日曜日の時間を
有効に活用して、化学分析の知識・技術を修得し、平日の学科・コースと同様に2年間で
卒業できるコースです。また、卒業と同時に取得できる国家資格(毒物劇物取扱責任者・
化粧品総括製造販売責任者・化粧品製造業責任技術者)も、全員が取得できます。
平日に登校する必要がありませんので、社会人が働きながら学ぶことができ、大学生等は
Wスクールによって、平日に学んでいることとは異なる専門分野の技能を修得することが
できます。よって入学目的も様々で、転職や再就職を目指す人、現職でのスキルアップや
キャリアアップを志す人、経営する(または勤務先)企業の事業拡大のために国家資格の
取得を目的とする方、就職活動への備えとする大学生等です。このような多様なニーズに
対応するため、このコースは定員20名の少数精鋭で開講していますが、週末に集中して
学べるコースが他にはないため、週末のみ遠方から長距離通学をしている学生もいます。
このような特徴をもつ化学分析コースの平成27年度が、本日スタートしました。
新入生にとって、今日が初めての登校日です。ただ、今日から授業開始ではありません。
明日からの授業等に備えて、新入生には本校の教育方針や、化学分析コースでの学び方、
各種規則、本年度のスケジュール等について担任のあずみから説明を行いました。また、
本校は環境管理の国際規格「ISO14001」の認証取得校ですので、本校の環境方針や、その
中で学生たちが果たすべき役割についても説明を行いました。
化学分析コースは、1学年の定員が20名の少数精鋭のコースですので、両学年の学生を
合わせても約40名です。今後の実験も同じ実験室で行いますので、学年を超えた交流を
目的として、毎年、両学年の学生全員で自己紹介を行っています。
2年生の自己紹介の中で、新入生に対するメッセージを以下に紹介します。
(上の写真は2年生の一部です。)
『私は文系出身で不安なこともありましたが、本当に初歩から学べるので、
安心して下さい。』
『1年間、この化学分析コースで学んできた先輩として、アドバイスできる
ことも少なくないと思いますので、気軽に声を掛けて下さい。』
『初めは不安もあるかと思いますが、私たち全員が1年生から2年生に進級
できていることが、化学を初めて学ぶ方でも大丈夫という証拠です。』
昨日のブログに、すくろーす先生が記載されていますように、今年度の新入生の年齢層は
幅広く、10代から50代の方を迎えました。それだけに、入学目的も多種多様ですので、
それを叶えるサポートに全力を尽くしたいと思った一日でした。
冒頭にも記載しましたように、化学分析コースに入学する学生の目的は多種多様ですが、
多くの学生が就職や転職を目指しているため、資格取得は重要です。本校の学生は様々な
資格取得を目指しますが、その1つに文部科学省後援「ビジネス能力検定ジョブパス」が
あります。これは社会人に必要な仕事の知識と能力を客観的に評価する検定試験です。
昨年7月に実施されたこの検定試験を受験し、2級に合格していた化学分析コース2年の
T君(下の写真右側)が、平成26年度の合格者の中で成績優秀だったことから、検定を
主催する、一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団の理事賞を受賞するに至りました。
T君に感想を聞くと
『本校では、毎月社会人として必要な人間力を養うための目標が掲げられます。
その目標に接して、社会人として必要なスキルを確認しておきたいと考えて
受験しました。受験の際に手応えはありましたが、このような賞を受賞する
とは思ってもいなかったので、とても嬉しいのと同時に、驚いています。
今日の両学年合同の自己紹介通して自らの入学目的を再認識し、目標達成を
目指さなければと決意を新たにしました。そのようななかで、今回の受賞は
就職活動へのモチベーションにもつながると思います。』
とコメントを話してくれました。
次は、T君の入学目的でもある、化学分析の専門職への就職が叶ったことを、このブログで
紹介する日が楽しみです。
by あずみ