せんせのブログ

夢に向かう一歩、資格取得にチャレンジ!

2015.04.19

本校には、平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、
平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業
責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が取得すること
ができる「化学分析コース」があります。

このコースでは、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの多種多様な
入学目的を持った学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、化学分析コースは、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。


上でも述べましたように、化学分析コースに入学する学生の目的は様々ですが、多くの
学生が就職や転職を目指しているため、資格取得は多くの学生の共通の目的と言えます。

本校の学生が取得を目指す資格の1つに危険物取扱者があります。
危険物取扱者は、危険物の取り扱いや定期点検、保安の監督ができる資格で、一定数量
以上の危険物を貯蔵し、取り扱う化学工場などの施設には、この資格を持った人を置く
ことが義務付けられています。

この資格には甲種、乙種、丙種の3つのレベルがありますが、甲種の試験を受けるには、
乙種危険物取扱者の免状の交付を受けた後、2年以上の実務を経験している場合か、
もしくは大学等で化学に関する授業科目を15単位以上修得している場合などといった
受験資格を満たす必要があります。
大学のカリキュラムでは通常、1年生は教養科目が多く、化学に関する授業科目を15単位
以上得ることは難しいため、甲種の試験を受験できるのは、早くても2年生の後期以降と
なります。
これに対して、化学分析コースでは、1年生の前期で化学に関する授業科目を15単位以上
修得することができるため、1年生の後期以降、甲種を受験することができます。

また、資格試験は土曜日や日曜日に行われることが多いですが、受験しに行く時間は
「公欠」が認められるため、その間の授業は欠席扱いにはなりません。

本日、大阪では、危険物取扱者の資格試験が実施され、化学分析コース2年のEくんが
受験しました。
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1限目の授業を終え、今から試験会場に向かいます。

Eくんは手堅く資格を取得していきたいとの思いから、まずは乙種第4類(ガソリン
などを取り扱える資格です)を昨年11月に受験し、合格しました。
そして今回、甲種の取得にチャレンジしました。

学校を出発する前のEくんに意気込みを聞くと
『乙種第4類を受験した時に、安全衛生の授業で習ったことが出題されたので、今回も
安全衛生の授業シート(全ての授業で毎回配布され、その授業で学ぶ項目と重要ポイント
が載っているプリント)を活用して、授業の復習を中心に、勉強を進めました。あとは、
持てる力を十分に発揮できるように、落ち着いて受験し、合格につなげたいです。』
と力強いコメントを話してくれました。

Eくんのコメントにもあるように、化学分析コースの授業や実験は様々な資格の対策にも
なっているので、授業や実験を受けることで資格試験の受験勉強にもなります。
また、下の写真にある授業シートには重要ポイントが載っているので、授業の復習は
もちろんのこと、資格試験に向けても、知識の確認ができ、効率良く勉強を進めることが
できます。
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Eくんが受験勉強に活用した安全衛生の授業シートです。

化学系技術職への就職という目的を持って入学したEくん。是非とも、甲種に合格
し、それを弾みに、入学目的を叶えてほしいと願っています。

by みなと