せんせのブログ

引き継がれる分析技術!

2015.04.24

こんにちは!ミジンコです。
今日も学校の様子をお伝えします♪

卒業生が来校!

約20年前に生化学分析学科(現生命バイオ分析学科)を卒業し、医薬品の中間体
などを手掛けている企業で分析化学者として活躍するI君が学校に来てくれました!

f:id:bunseki:20150425095035j:image:w360

なんとI君、この3月に卒業した卒業生2名の指導係となったため、彼らの近況
報告を兼ねて、すくろーす先生に久々に会いに来てくれたそうです。
今年入社した2人の卒業生には、これからどんな仕事をしてもらうか決めていく
そうですが、先輩として彼らの適性を把握し、指導していきたいという思いで、
彼らの学生時代の話や、指導上心得ておいたほうが良いことなど、元担任のぽてと
先生にも話を聞いていました。
こうした先輩がいるから、安心して後輩たちが後に続いて就職していけるんですよね!

随分と久しぶりの再会に、すくろーす先生もとっても嬉しそうでしたが、残念ながら
授業の合間の少しの時間だけの再会だったため、つもる話はお預けとなりましたが、
またゆっくりと会いましょうと、約束されていました。

元気に活躍する卒業生のお話を聞ける日を楽しみにしています^^

実践力は折り紙付き!

新学期が始まり、実験室にも活気が戻ってきました!
今日は、資源分析化学科2年生の「環境分析化学実験」の模様をご紹介します。

本校では、1年次に分析化学について基本的な知識や実験技術を学び、2年次から
学科毎に専門的な授業・実験が始まります。
「環境分析化学実験」では、水や土壌、大気など、環境試料の分析方法について
学ぶ実験です。資源分析化学科では、環境以外にも、金属や様々な材料についても
学ぶことができます。

今日は、いくつかあるテーマの中から学校の前を流れる「大川」の水質を調査する
実験を紹介します!

f:id:bunseki:20150425094713j:image:w360

サンプリングに使うのは、「バンドーン採水器」と呼ばれる特殊な器具です。
狙った水深での採水が可能ということもあり、河川だけでなく湖沼や海域でも広く
用いられています。
上の写真左のH君が持っているのがそれです。少し重い器具なのですが、H君は
軽々と持ち上げていますね...。

f:id:bunseki:20150425094714j:image:w360
f:id:bunseki:20150425094715j:image:w360

H君は、環境委員会という環境問題について学生が自主的に活動する委員会で、
1年生の頃から「道頓堀川水質調査」に参加してきました。サンプリング班の中心
メンバーとして活動してきたこともあり、そこで培った経験を活かして、同級生に
器具の使い方を伝授中!本校入学前には、そんな器具があることさえも知らなかった
とのことですが、頼もしい限りですね^^

f:id:bunseki:20150425094716j:image:w360

ふと、周りを見てみると、ツツジが満開!初夏の香りがしましたよー♪

実験室に戻ると、早速、実験開始です!今回は、BOD(生物化学的酸素要求量)と
呼ばれる微生物が分解する有機物の指標の模様を紹介します。この実験でも、環境
委員会のメンバーが活躍していました☆

f:id:bunseki:20150425094717j:image:w360
f:id:bunseki:20150425094719j:image:w360

同級生に実験方法についてアドバイスを送っていたのは、同じく資源分析化学科
2年のM君。彼も環境委員会で1年生から活動していました。社会人経験を持つ
M君ですが、環境分析に関する仕事に就きたい!との思いから本校に入学しました。
入学後からメキメキと技術を身につけ、今では同級生にアドバイスを送るまでに
成長しています。
H君もM君も、それぞれ委員会活動の中で、先輩たちに技術を伝授してもらった
のだとか。着実に分析技術は引き継がれているのですね。
ちなみに、気になる、道頓堀水質調査の調査結果はコチラ

本校に入学する学生の中には化学が得意!という学生以外にも、文系の学校や
社会人を経験していたために、化学の勉強に不安を抱える学生もたくさんいます。
そこで、まずは基本的な知識・技術から学ぶことで、着実にステップアップでき
ます。とは言え、専門分野も始まったばかりですので、もっともっと知識・技術
を身に付けていってくださいね!

by ミジンコ