2015.04.25
本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の「化学分析コース」
があり、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や
自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの様々な入学目的を持った
学生が在学しています。
このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、化学分析コースは、1学年あたり
の定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
また、土曜日・日曜日の通学で、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格
も卒業と同時に全員が取得することができます。
化学分析コースの2年生も、平日学科・コースの学生と同様に、技術修得の総仕上げ
として、7月下旬から約半年間かけて卒業研究に取り組み、最終的には来年2月の
卒業研究発表会で、その成果を発表します。
(昨年度の卒業研究発表会の様子はこちらから)
実際の実験が始まるのは7月下旬からですが、それまでにグループ分け、研究内容の
検討と決定、実験方法の検討、使用する実験器具や試薬のリストアップなど、研究を
進めるための準備を、4月から順次、行っていきます。
先日のブログにもありますように、卒業研究のスタートとして、先週、ガイダンスを
行いました。
ガイダンスでは、卒業研究の指導を担当するM先生と私みなとが、それぞれの専門分野や、
これまでに行った卒業研究の研究テーマなどについて、紹介しました。
学生たちは、このガイダンスを基に、各々、研究テーマを選びます。
本日の昼休みに、2年生の教室に行くと、昼食を終えた学生たちが集まって、何やら
話し合っている様子でしたので、早速、話しを聞きに行きました。
近づいてみると、机の上には、先日のガイダンスで、M先生や私がプレゼンテーション
した内容を書いたメモと、卒業研究テーマの希望調査の用紙がありました。
学生たちに聞くと、希望する研究テーマは、まだ決まっていないようでしたが、
それぞれのテーマで、どのような実験ができるか、話しをしていたようです。
大学の理系学部を卒業後本校に入学し、本校で化学の知識と技術を深めることで、
化学系企業への就職を目指しているHくん(上の写真の左手前の学生)は
『私は大学の卒業研究で光触媒について研究していたので、M先生の無機材料に関する
テーマは、その時の経験を活かして取り組むことができるので、魅力的です。しかし、
全く異なるテーマを選ぶことは、技術や視野を広げることにつながるとも思うので、
どちらにしようか考えているところです。』
と話してくれました。
また、化粧品製造の会社で働いており、本校で学ぶことで、総務職から研究開発職への
キャリアアップを目指しているUくん(上の写真の右手前の学生)は
『私は、現在の仕事との関連から、みなと先生のヒト由来試料に関するテーマや、食品の
抗菌性に関するテーマに興味があります。しかし、希望調査の提出までには、まだ時間が
あるので、それぞれのテーマで、どんな研究ができるのか、じっくりと考えて、希望テーマ
を選びたいと思います。』
とコメントをしてくれました。
卒業研究を有意義で充実したものにするためには、まずはテーマ選びが重要です。
ゴールデンウイークもあり、ゆっくりと考える時間がありますので、しっかりと
考えて、悔いの残らないよう、研究テーマを選んでほしいと思います。
by みなと