2015.04.26
本校では、平日に通学できない方を対象に、週末(土曜日・日曜日)開講の「化学分析コース」を
設置しています。通学は週末だけですが、平日の学科と同じ2年間で卒業でき、卒業時に無試験で
取得できる国家資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者)も
全員が取得できます。このコースに在籍する学生は、平日学科の学生と同様に、化学関係の仕事に
就職したいと考えている方、既にお勤めの方はスキルアップを目指して、また事業の拡大を考えて
いる経営層の方など、それぞれの目的を叶えようとしています。このような、在校生の多種多様な
入学目的を達成するために、この化学分析コースは各学年、20名の少数精鋭で開講しています。
在学生の入学目的は様々ですが、入学するまで全く化学を学んだことがなかった
学生は少なくありません。本校で初歩から化学を学び、2年間で実務に不可欠な
技能を修得して、それぞれが希望する業界で研究・開発や、品質管理等の仕事に
就きたいと考えている学生は化学分析コースにも在籍しています。ただ、全員が
就職希望ではないため、化学分析コースの就職指導方法は『完全個別指導』です。
2年生のA君(写真の左側)は以前、外国語の専門学校にて英語を学び、大学の
文学部に編入学したもののその道での就職が叶わず、手に職をつけたいと考えて
本校に入学した学生です。高校も文系だったので、化学は全く学んでいなかった
学生ですが、化学分析コースで1年間学んだ結果、現在は医薬品・化学薬品等の
品質管理職に従事したいという、目指す進路が明確になっています。分析化学と
いう技能が活かせる分野は、環境・材料・食品・医薬品・化粧品・臨床・バイオ
等々、多岐に拡がっているので、就職しようとする業界を決めて入学する必要は
ありません。授業や実験などを通して、その進路を明確にしていけばよいのです。
昼休みに、担任のみなと先生から助言を受けていました。内容は履歴書について
でした。現時点で、採用試験に応募する企業が決まっているわけではありません。
しかしながら、いざというときにすぐに活動できるように、1年次にも実施した
自己分析をさらに掘り下げ、履歴書を作成したようです。指導を受けたA君は、
『自己分析した結果を履歴書のアピール欄にどう表現すればいいのか、
悩みながら作成した履歴書でしたが、先生から助言を受けて、何か
霧が晴れたような感覚です。大学と異なり、一人ひとり、じっくり
個別に指導をしていただけるので、ポイントも明確で助かります。』
その後、みなと先生は放課後に指導する学生が、食品会社に提出するエントリーシートについて
確認し、指導のポイントをまとめていました。化学分析コースは少人数制ですので、それぞれの
学生が入学目的を叶えられるように、個々に合った指導方法でサポートしていきます!
by あずみ