2015.05.22
しばらくご無沙汰しておりました!アビーです(^^)
この度、1年半の産前産後休暇、育児休暇を経て復帰いたしました。
これからも変わらずどうぞよろしくお願いいたします。
さてさて、今日は学生自らが企画・提案し、
それが形になりつつある活動についてご報告したいと思います。
こちらの2年資源分析化学科のMくんが手にしているのは
学生環境委員会で年に4回実施している「道頓堀川水質調査」のテキストです。
道頓堀川水質調査は、有志の学生たちが放課後や週末に集まり、
大阪の中心を流れる道頓堀川の水を採取・分析を行っています。
道頓堀川と言えばご存知の方も多いと思いますが、
阪神タイガースが優勝したときなどには
飛び込むファンがいることでも有名となっている川です。
ですから、このデータは様々なメディアに取り上げられている本校の名物活動です。
(活動内容の詳細はこちらの記事でもご紹介しています。
また、これまでの約10年間のデータはこちらをご覧下さい。)
6月度の水質調査日程が迫っているということで
参加者募集のための掲示物が各教室内に掲示されていました。
参加を希望する学生は、期日までにここに名前を記入することになります。
Mくんは、この募集を活性化するための企画を進行中だということでしたので、
話を聞いてみました。
先ほどのMくんの写真の背景に写っているのは、彼が作ったプレゼンテーションです。
内容は、この水質調査の具体的な内容や、参加する意義だそうです。
彼はこのデータを使い、試験明けの放課後に
希望者を対象としてプレゼンテーションを行う予定になっています。
その目的はズバリ、「道頓堀川水質調査に参加してもらうため」!
これまでの募集方法は掲示物に名前を記入するのみで、
事前に活動内容の詳細な説明はなく、Mくん曰く、
参加を迷っている学生にとっては判断材料が足りなかったとのこと。
また、調査は数日にわたって実施されますが、
どの日程に参加するかを決めるときにも
それぞれの日程の具体的な実験内容を理解していないと
本当に行きたい活動をチョイスするのは難しいのです。
彼自身が1年生だったときに感じた「参加募集の段階で、もっと詳しい情報が欲しいなあ」
という思いを他の学生にさせないため、
Mくんは今回のプレゼンを行うことを企画したのでした。
「道頓堀川水質調査は、カリキュラムには含まれていない実験を経験することができますし、
また、その実験内容には水の分析だけではなく微生物の培養といったバイオの分析も行いますので、
所属の学科に関わらず知識・技術の幅を広げることができるチャンスです。
他の学科・学年の学生と触れ合うこともできますので、
様々な会話を通してたくさんの刺激を受けることもできますよ。
そういった活動の利点をよく知ってもらって、
ぜひ学生の皆さんに積極的に参加してもらいたいと思っています。」
プレゼンテーションのデータを見せてくれながら、Mくんはそう語ってくれました。
本校にはこのブログでもご紹介してきましたように、
環境委員会以外にも広報委員会、図書委員会、体育委員会、分化祭実行委員会など
様々な委員会がありますが、
それぞれの委員会では、毎年学生から様々な新提案が提出されており、
学生自身の手で活動は活性化されています。
白衣を来て、フラスコを熱心に振る化学者としての成長はもちろんのこと、
このような課外活動でも「企画し、提案し、実施し、見直し、改善する」
社会人としてとても大切な力が身についていくのです。
さあ、試験明けのプレゼンテーションにはどれだけの学生が集まり、
そしてどれだけの学生が水質調査に参加することになるのでしょうか。
当日が楽しみです!
昨日せんぱい先生もここでご報告したように、
4年生は現在卒業研究発表会の準備まっさかり!
今日は要旨の提出日でした。
研究が始まってたった半年ですが、
それでも毎日のように取り組み、積み上げてきた成果を
この1枚の要旨にしっかりとしたためています。
中間発表会では学生たちの研究成果を聞くのももちろんですが、
聴講者全員で現在のデータを検証し、
次の研究へのアドバイスを集めるチャンスでもあります。
準備は大変だと思いますが、しっかり取り組んでくださいね。
尚、この研究班の行っている研究は、
微生物を使って環境浄化を試みるというものです。
彼らは「医療からだ高度分析学科」ですので、
一見分析の対象物は医薬品・微生物・DNAなどに限定されるように感じるかもしれませんが、
これまでのカリキュラムの中には、この研究に必要な環境分析、
特に金属分析なども含まれていました。
本校では専攻の学科にとらわれず幅広い分野の技術を身につけられるカリキュラムが用意されており、
それを身につけてきたからこそこのような研究が可能になったのです。
また、上の道頓堀川水質調査の記事でも書きましたように、
課外活動でもそうした幅広い技術・知識の習得が可能になっています。
こうした知識・技術は学生たちにとって何にも代え難い財産となり、
卒業研究はもちろんのこと、社会に出てからも武器となっていくのです。
byアビー