2015.06.29
この行事は、学生たちが様々な分野の企業(就職先)を訪問し、
自分たちが学んでいる分析化学の技術や知識が
社会でどのように活かせるのかを学ぶ行事です。
見学先は、環境関係、製薬関係、食品関係、バイオ関係さなど
様々な分野があり、学生達はその中から自分の希望する分野を選択します。
今回は、臨床検査を主な業務として行っている企業に
私は引率しましたので、その時の様子をお伝えします。
この企業では、病院からの依頼を受け、様々な血液に関する検査や、
O157の検査などを行い、医療への貢献を目指されています。
実は、上の写真に写っている女性は、
3年前に本校を卒業したSさんで、
結核の検査や、ノロウィルスの検査などを行っています。
こうした卒業生を前に、見学に来た学生たちは、
1年後の自分の姿と重ね合わせながら、
真剣に企業の方の説明を聞いていました。
一通りの説明が終了し、Sさんから学生に対して、
以下のようなメッセージをいただきました。
「元々医療分野に興味があり、
多くの患者さんの役に立ちたいという
思いから、臨床検査の仕事を選びました。
今、学校で学んでいることは難しいこともあると思うけど、
社会に出て必ず役に立ちます。頑張って勉強して下さい。」
また、今回説明をして下さった企業の方からも、
「患者様の信頼を得るためには、分析化学が大切です。
正確な分析を行う技術を身に付けるためには、
今、学校で基礎をしっかりと身に付けて下さい。」
と、学生に対するエールを頂きました。
学生達は、分析化学の知識や技術が
社会でどのように生かされているのかということを
実際に見ることができ、
働くイメージが具体的に持てたようでした。
見学した学生の感想を少し紹介しますね。
2年 生命バイオ分析学科のI君は、
「臨床検査は小さな研究室で行い、
少し暗いイメージがあったけど、
明るく広いところでやっていたので、
イメージと違いました。」
2年 生命バイオ分析学科のK君は、
「分析は機械化されていますがが、
最終的には分析化学者の手が必要であることが
よく解りました。
やっぱり、分析化学の技術が必要であり、
しっかりと身に付けないといけないと改めて感じました。
日頃の実験や、レポート作成が大切だと思い直しました。」
学生達にとって、将来自分がつきたい企業の見学ができ、
夢であった分析化学者のイメージが具体化された様子でした。
by せんぱい