2015.09.13
本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の
「化学分析コース」があります。週末を活用することで、平日の学科と
同様に2年間で卒業することができ、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業
責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が
取得することができます。
このコースに在学する学生の入学目的は、例えば、技術職への就職や転職、
現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に
必要な国家資格の取得など多彩です。そして、多種多様な目的に対応するため、
1学年あたりの定員を20名として、少数精鋭で開講しています。
昼休みに2年生の教室をのぞくと、環境分野の企業に内定したT君が公害防止管理者
(公害防止に関する専門知識を有することを証明する国家資格)の資格試験に向けて
勉強していました。
T君は大学卒業後、一旦は就職したものの、環境保全に関わる仕事に就きたいという
思いが強くなったため、環境分析の知識と技術を学んで再就職することを考え、退職して、
化学分析コースに通っています。
平日は学費を稼ぐためにアルバイトをしているので、小さな時間も有効活用して、
資格試験に向けて勉強を進めています。
T君に、まずは内定について聞くと
『念願であった環境分野の企業から内定をいただけて、本当にうれしいです。これも
履歴書の添削や自己アピールの仕方などの就職指導をマンツーマンでしてもらった
おかげだと思います。』
と話してくれました。
このようにマンツーマンの就職指導が受けられるのも、少人数制の化学分析コースの
良さです。
次に、資格試験について聞くと
『一日でも早く仕事の面で自立するためにも、入社までに環境に関する資格を取って
おきたいと思い、受験することにしたので、ぜひ合格したいです。今、試験勉強をして
いますが、1年生の時に環境化学の授業で、環境について体系的に学んだことなどが、
役立っています。』
とコメントしてくれました。
授業や実験が資格試験の対策になっていることも、化学分析コースの魅力です。
さらに、10月からは内定した企業でアルバイトとして働くことが決まったそうです。
これも、平日に働くことができる化学分析コースだからこそ、実現できることです。
『仕事内容は金属分析と細菌学的検査の実験補助と聞いています。両方とも、これまでの
実験で経験しているので、学んだことをしっかりと復習して、仕事に臨みたいと思います。
折角、入社前に実務を経験できる機会をいただいたので、着実に仕事を覚えていきたいと
思います。』
と抱負を語ってくれました。
過去には、平日にアルバイトで分析の仕事をしている実務経験が評価されて、就職が
決まった事例もあり、平日に働けることは化学分析コースの特長と言えます。
T君が希望した企業から内定をいただけたことは、担任としても、とてもうれしいです。
次は、資格試験に合格して、環境分析のプロフェッショナルとしての道を切り開いて
いってほしいと思います。
by みなと