2015.09.27
本日、NHKの情報番組「うまいっ!」で、本校卒業生で湯浅醤油の5代目社長
新古敏朗さんの活躍が紹介されました。
この「うまいっ!」という番組は「うまいッ!」とうなるほどおいしい日本各地の
食べ物を紹介し、その魅力を再発見、生産地を元気にすることを目的とした番組です。
(番組のHPはこちらから→http://www6.nhk.or.jp/umai/index.html)
今回取り上げられた食材は、和歌山県で750年以上受け継がれてきた「金山寺味噌」
です。
本来の金山寺味噌には、湯浅なすという伝統野菜が使われていましたが、生産する農家
が減り、湯浅なすは一時、絶滅の危機に瀕していました。
そこで立ち上がったのが新古さんで、まずは農家の方の協力を取り付けて、湯浅なすを
復活させました。
そして、湯浅なすを使った本物の「金山寺味噌」を作っていることが紹介されました。
新古さんは、家業である醤油作りのために『微生物の勉強がしたい』と思い、本校に
入学されました。
そして、本校で学んだ『見えないものが見えるようになる分析化学やバイオの視点』を
活かし、世界で活躍しておられます。
例えば、新古さんの会社が作っている湯浅醤油「生一本黒豆」は丹波の黒豆や五島灘の
塩といった厳選した素材を用い、古式製法で2年間熟成して作られます。
このように伝統を守り、真摯な姿勢で作られた「生一本黒豆」はモンドセレクションで
2006年から10年連続で最高金賞を受賞しており、ヨーロッパ各国にあるミシュランの
星付きレストランのシェフからも愛用されています。
番組でも「これからも、この伝統の味を守り続けていくことが大事なのです。」と
話しておられました。
さらに、伝統を守るだけではなく、カレー専用の醤油を開発するなどアイデアマンでも
ある新古さんは、今後も、和歌山県の伝統調味料・食材である湯浅醤油や金山寺味噌の
素晴らしさを広めたり、新たな商品を開発されたり、活躍の場を広げて行かれること
でしょう。
(新古さんの会社のHPはこちらから→http://www.yuasasyouyu.co.jp/)
卒業生の活躍を知ることは、教員にとって、とてもうれしいことです。
新古さんのさらなる活躍を、楽しみにしたいと思います。
by みなと