2015.09.27
本校には、平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、
平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業
責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が取得すること
ができる「化学分析コース」があります。
このコースでは、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの多種多様な
入学目的を持った学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、化学分析コースは、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
本日、2年生は卒業研究がありました。
私みなとが担当する卒業研究班は食品の機能性について検討していますが、その1つ
として、スパイスの成分が口腔内の細菌に及ぼす影響を評価しようとしています。
先週から、実験操作の練習も兼ねて、市販のマウスウォッシュの抗菌性能を評価して
いますが、先週は実験条件が適切でなかったようで、評価ができませんでした。
そこで、みんなで相談して実験条件を練り直し、今週、再度挑戦しました。
昨日から培養を行った結果を観察しています。
相談して修正した条件が良かったようで、今週は評価ができました。
マウスウォッシュを加えない左と比べて、ある製品を染み込ませたろ紙を中央に置いた
右は明確にコロニー(細菌の塊)が減りました。
環境分析の企業から内定をいただき、10月から、その企業でアルバイトを始めるT君は
『先週は結果が得られなかっただけに、今週は結果が得られて、うれしかったです。
こういった小さな喜びの積み重ねが研究の醍醐味につながるのだろうなと思いました。
また、環境分析の中にも、今、行っているのと同じような細菌学的検査がありますので、
卒業研究を通して、その技術を修得し、就職してからの活躍の糧にしたいと思います。』
と感想を聞かせてくれました。
卒業研究を通して、卒業後も役立つ分析化学の知識と技術、そして結果から考察する力や
結果をまとめ、伝える力などの実務能力もたくさん吸収してくださいね。
by みなと