2015.11.11
本日、第36回の化学実務駅伝を実施しました!
今回はその様子を紹介したいと思います。
化学実務駅伝とは、本校の卒業生がお世話になっている
企業の方を毎回お招きして、全学生に対し講演をして頂きます。
その企業様は、前回ご講演頂いた企業様から、
今回ご講演頂く企業様にバトン繋ぐように、
お越し頂いていることから、「駅伝」と名付けています。
今回、お越し頂いたのは、SC有機化学株式会社より、
人事担当をされているI様と、
本校の生命バイオ分析学科を31期で卒業されたH様です。
写真左上が人事担当のI様、左下が卒業生のH様、
右上がH様の学生時代の担任で、ましおか先生、
右下が今年内定を頂いた
生命バイオ分析学科2年のOさんです。
貴重な4ショットを撮影させて頂きました!
こちらの企業様は♪風邪~にカイゲン♪でお馴染みの
カイゲンファーマ株式会社を同じグループ会社に持つ化学系企業で、
有機イオウと有機リンを両軸に、有機製品を、樹脂材料分野、
医療・ヘルスケア分野、潤滑油材料分野、水処理材料分野の
各用途へと展開されています。
その中でH様は現在、医薬品の中間体や水処理剤などの
品質管理に携わっておられます。
講演中のH様
H様は、少しでも分かりやすく
業界の話をして、これから社会人として同じ業界で
活躍する後輩にいろいろ伝えたいと、
お忙しい中、スライドも時間を掛けて準備頂きました。
始めは、「緊張しています」と話されていたH様ですが、
講演中は分かりやすく現在の仕事のことや
仕事で使っている分析機器の話などをしてくださいました。
その他にも、
学生時代を振り返りながら、社会人となったことで気付いたことや、
どのような人物が求められているのかを分かりやすく説明頂きました。
「企業ではいろいろな人とコミュニケーションを取りながら仕事をします。
そのためには、学校で先生に言われていると思いますが、
挨拶をすることや、メモを取ったり、
報告・連絡・相談をすることなどが大切です。
また、学校で学んだ化学の知識と技術は、今の仕事にとても役に
立っています。分析機器に使われるのではなく、使うことが重要です。
そのためには学校で学んでいる分析原理の理解が必須になります。
学生は学業が仕事です。
企業で働きだすとなかなか勉強する時間が取れなくなります。
勉強は大変だと思いますが、学生の間にしっかり学んでください!」
と、アドバイスとエールも頂きました。
H様が学生時代、努力の末に合格し、内定した時の喜びの様子は
こちらのブログをご覧ください。
https://www.bunseki.ac.jp/teacher_blog/2013/06/post-7518.html
講演後の質疑応答の時間には、多くの質問が出ました。
在校生からの質問にもH様は誠実に返答を頂き、
堅苦しくない、とても和やかな時間を過ごす事が出来ました。
I様からは、
卒業生のH様を採用されたときのお話を聞かせて頂きました。
「技術的な面にも期待はしましたが、
それだけでなく、Hくんを採用することで、
社内に新しい風を吹かせてくれるだろうと期待もできたことがポイントでした。」
と、企業がどのような視点で採用活動をして、
どのような人物を求めているのかを
分かりやすく説明頂きました。
また、本校学生へ求人を出して下さることについても、
「学校では、分析に関する勉強や実験をされています。
そのカリキュラムを通して、
しっかりと基礎を身に付けられていることが、
企業側としては、魅力です。
また、求人をお願いすると、いつもたくさんの優秀な学生さんを
紹介して頂きます。そのため、選考では悩みます。
以前は、他校にも求人を出していましたが、
今は御校だけに求人を出させて頂くことにしました。」
と、講演とは別にお話も頂きました。
講演後、今年度この企業に内定を頂いている在校生のOさんは
「今日の講演を聞いて、また直接Hさんとお話をさせて頂いて、
働く事が楽しみになりました!」
とうれしそうに話してくれました。
今日、H様が一生懸命に準備して、話して下さったことは、
その気持ちも含めて在校生に伝わり、
強い励みになったと思います。
学生の皆さんは、先輩の活躍する背中を追い掛け、
明日からの授業や実験に臨んで下さい。
また、教員としても、このように活躍する卒業生を見ると、
本当に嬉しく思いました。司会もした担任のましおか先生は、
「成長した姿を見れて、本当に嬉しかったです。
途中、泣きそうになりました(笑)」
と、話していました。
最後に、改めて今日ご講演頂いた、I様、H様に
お礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
また、OB会などでも活躍されているお話を聞かせて下さい。
by アメフト