せんせのブログ

頑張った先にあるもの。就職内定、卒業研究。

2015.11.16

自らを克服し、就職内定しました。

私が就職指導をしている生命バイオ分析学科2年のWさんが、化粧品製造を行っている企業に内定しました。
f:id:bunseki:20151117100431j:image

Wさんは、本校に入学する前から化粧品や医薬品の品質管理に興味を持っていました。
そのため、化粧品や医薬品の分析方法を学ぶことのできる生命バイオ分析学科に在籍しています。

今日、内定をしたWさんですが、入学当時から内定できる力を持っていたわけではありません。
Wさんは、入学当時は声が小さく、何をするにしても自信がないと自ら言う学生でした。
そんなWさんでしたが、彼女自身は自分を変えたいという気持ちを持っていました。
そのため、担任の私に、どうすれば自分を変えられるのかと何度も相談に来ることがありました。

そのうち、彼女は自分がなりたいと思うクラスメイトを見つけました。
「あの人のようになりたい。」
「あの人と同じように自信を持った行動ができるようになりたい。」
と本人自身が望み、自分を変えるために実験で積極的に行動したり、
委員会活動などに参加したりするようになりました。

その結果、
1年後には入学時とは全く違い、自信を持ち、自ら行動できる学生になりました。

Wさんが、入学から就職内定した今日までの感想を次のように言いました。
「先生、友人、家族。いろいろな人に支えられて、私は頑張ることができました。」
「本校に入学してから、幅広い視野で物事を見られるように、考えられるようになった。」
「そして、自分自身、強くなることができた。」
f:id:bunseki:20151117100435j:image
↑内定の通知を渡すときには、感動しました。

就職がゴールではありませんが、まずは彼女自身が望む就職先に内定できたことを喜びたいと思います。

卒業研究で頑張っています。

本校の卒業研究は、2年制学生の場合は2年生の後期から始まります。4年制学科の学生は、4年生の前期から始まっています。
2・4年制の卒業研究は、本校で学んだ分析化学の知識と技術を生かして、
学生それぞれの興味のある内容をテーマにして研究を進めています。

私が担当する班の1つは、「化学的視点に基づく釣り餌の開発」を行っています。
f:id:bunseki:20151117100426j:image
担当教員である私をはじめ、班員は釣りが好きです。
「その趣味に化学の知識や技術を生かすことができないか?」
という、考えからこの研究が始まりました。

机上で考えるのは簡単ですが、自然の魚を相手にした研究なので、実験室だけで済む研究とは異なります。
雨が降ったり、強風が吹いたり、水温が下がったりなど、評価を検討する際のマイナス面もたくさんあります。
また、「人間が考えた餌が魚の興味をひくのか」という点でも難しいところがあります。
学生たちは難しいながらに、ものを考えることの楽しさをこの研究で身に付けているところです。

f:id:bunseki:20151117100421j:image
その卒業研究班が中間発表用の要旨(研究内容の概要が書かれているもの)の提出を行いました。
要旨を提出した学生たちは一段落したという表情でした。

これからは、研究と並行して自分たちの研究成果が聞く人、見る人にわかってもらいやすい発表内容を準備していきます。

by バッテン