2015.12.09
本日、化学実務駅伝を実施しました。
今回はその様子を紹介させていただきます。
化学実務駅伝は、本校の卒業生がお世話になっている
企業の方にお越しいただき、全学生に対して講演をして頂く行事です。
その企業様は、前回ご講演頂いた企業様から、
今回ご講演頂く企業様にバトンを繋ぐように、
ご講演頂いていることから、「駅伝」と名付けています。
写真は、今日の化学実務駅伝の様子です。
今回は、本校の10期卒業生が活躍する
昭和電工株式会社のM様と、Y様にご講演頂きました。
写真は、10期卒業生で、現在研究開発職に就かれている
Y様にご講演頂いている様子です。
昭和電工株式会社様は、石油化学製品、
レアアース、リチウムイオン電池材料など
幅広い分野の製品を取り扱われています。
そこで、Y様は研究開発を行われています。
これまでに、研究開発職として、どのように過ごされてきたのか、
多くの経験をもとに解りやすく説明をして頂けました。
「実際に、自分達が研究や分析をした結果が、
最後にどのように活用されていくのか、
それをイメージして取り組むことが重要です。
それは、今皆さんが実験を行っていることも同じです。
会社では、結果を残すことも求められます。
それは、学校でいうならば、実験ノートに結果をしっかりと書き記すことです。」
私達が、普段から学生に指導している内容を、
実際の現場の経験を踏まえて、お話いただけたので、
学生達もその内容を素直に受け止めることができたと思います。
また、Y様は、採用担当もしておられますので、
実際にどのような学生を採用するのかなども、
ご経験をもとにお話してくださいました。
「実際の採用試験では、もちろん元気な方が良いですが、
これまで何をどのようにして頑張ってきたのかをしっかりと考え、
話せる人を求めています。
そして、自分の意見を言えるということも大切な要素と考えています。」
就職活動を目前に控えた1年生、
就職活動に追い込みがかかる2年生、
全学生が真剣にY様の一言一言を受け止めている様子でした。
最後には、質疑応答の時間も少し頂きました。
写真左は、2年資源分析化学科のK君です。
K君からは、
「4月から働くことが決まっています。
そこでは、大学を卒業した方も同期で入社されます。
Y様が入社された際には、学歴では異なる方々が周りにおられたと思います。
その中で、どのようにしてこられたのか、
何か負けないようと考えて取り組まれたことがあれば、教えて下さい。」
と質問がありました。
Y様曰く
「入社した先の企業には、大学を卒業された人もいるでしょう。
でも、働くということは、会社に貢献して、
働いた対価としてお金をもらうこと。
そのために、他者と切磋琢磨することは必要ですが、
他者との比較をするのではなく、常に自分は何ができるだろう、
何を結果として残せているだろうと考えながら取り組むことが必要です。
だから、他者と比較しているようでは駄目です。
常に自分を見つめ直すことが大切です。」
常に自分との戦いであるという、お言葉を頂きました。
社会に出る学生に取って、
とても勉強になった一日でした。
byせんぱい