2016.02.07
本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の「化学分析コース」
があり、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や
自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの様々な入学目的を持った
学生が在学しています。
このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、化学分析コースは、1学年あたり
の定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
また、土曜日・日曜日の通学で、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格
も卒業と同時に全員が取得することができます。
本校では卒業学年である2年生、4年生が、学びの集大成として卒業研究に取り組みます。
この中では、これまでの授業や実験で得た知識や技術を復習し、より深く修得するとともに、
より一層高度な分析技術や実際の試料の扱い方、計画の立案から成果のまとめ方や発表の
仕方までを含む研究の進め方など、卒業後の実務に役立つ知識と技術を学んでいきます。
そして、こうした学びの成果を多くの方に見ていただく機会として、昨日、毎年恒例の
卒業研究発表会を行いました。
(昨日の卒業研究発表会の様子はこちらから)
また、発表だけではなく、論文という形でも、卒業研究の成果をまとめます。
先日のブログでご紹介したように平日の卒業研究班はすでに卒業研究論文を提出して
いますが、土曜日と日曜日のみ登校する化学分析コースは卒業研究の時間が限られる
ため、発表会後に提出となります。
そのため、化学分析コースの2年生は本日の卒業研究の時間を使って、来週が提出期限の
卒業研究論文の作成を行いました。
過去の卒業論文を参考に、論文を書き進めています。
文章の表現方法や図や表の体裁などを集まって相談しています。
学生たちに論文作成の感想を聞くと
『論文を書くのは初めてなので、戸惑うこともありますが、これまでに実験レポートを
添削していただいて、学んだことを思い返しながら、作成しています。さらに、論文を
添削してもらうことで、少しずつ書き方が分かってきました。』
『要旨やスライドを作る時にも感じたことですが、こうして論文にまとめていると、
半年ほどの間に多くの実験を行い、様々な経験をしたのだなと思います。まとめることは
簡単ではありませんが、後輩にも分かりやすい論文になるように仕上げたいと思います。』
とコメントしてくれました。
研究テーマの設定や実験計画の立案から始まった卒業研究も、あとは論文の完成を
残すのみとなりました。有終の美を飾れるように、最後まで丁寧に取り組みましょう!
by みなと