2016.04.03
本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の「化学分析コース
(平成29年度入学生からは分析化学応用学科)」があり、
技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や
自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの様々な入学目的
を持った学生が在学しています。
このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、化学分析コースは、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
また、土曜日・日曜日の通学で、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格
も卒業と同時に全員が取得することができます。
昨日のブログで、化学分析コース(平成29年度入学生からは分析化学応用学科)の平成28年度が
幕開けしたことをお伝えしましたが、
本日から、化学分析コース(平成29年度入学生からは分析化学応用学科)では、
平日学科より一足早く授業が始まりました。
上にも書きましたように、入学してくる学生の目的は様々ですが、その経歴も様々です。
高校や大学で文系だった方も多く、ほとんど化学を学んだ経験がない方もおられます。
そのため、授業や実験は必ず基礎から始まり、実務的な内容などの応用へと着実に
積み上げていきます。
これは、1つ1つの科目においてもそうですし、2年間の在学期間を通しても同じです。
つまり、1年で学んだ基礎を基に、2年でより専門的な内容を学んでいきます。
例えば、本日、1年生が受講した科目の1つに「化学分析法I」という科目があります。
この科目は、1年前期開講の「化学分析法I」から2年後期開講の「化学分析法IV」まで、
大きく4つに分けて、化学分析の初歩から応用までを網羅しています。
1年生の時は実験器具の名称や扱い方から始まり、ろ過や抽出といった基本的な実験操作
について学び、2年生では様々な試料に対する前処理の仕方や分析結果の読み取り方など、
より実践的な内容について学びます。
本日は初めての授業ということで、2年間、どのように授業が進んでいくのか、その中で
分析化学者となるためには、どのような点をしっかりと学ぶ必要があるのかといった
心構えなどを丁寧に説明しておられました。学生たちも、真剣に聞いていますね。
また、この科目を担当されるH先生は大手塗料メーカーで分析部門を立ち上げるなど、
40年間にわたり化学分析に携わってこられた方です。
このように、初歩から応用まで無理なく段階的に学ぶことができ、さらに実務経験の豊富な
教員から、実務に関する内容を学べたり、実務について相談ができたりすることも、
化学分析コースの魅力と言えます。
授業を終えた学生たちに感想を聞くと
『化学分析の初歩から応用までを体系的に、また段階的に教えてもらえると伺い、
安心しました。これからの授業が楽しみです。』
『実務経験の豊富な先生で、失敗事例やノウハウなどのお話しも伺えると聞いたので、
楽しみです。また、先生も、とても親しみやすい雰囲気の方だったので、色々と質問
して、知識を深めていきたいです。』
と答えてくれました。
新入生たちは、それぞれの目的を叶えるための第一歩を踏み出しました。
それは小さな一歩かも知れませんが、それぞれにとって確かな一歩です。
着実な一歩を積み重ねて、目標達成に進んでいきましょう。
by みなと