2016.05.11
こんにちは!ぷぷです。
せんせのブログ、初登場となります。
これからいろいろな情報をご紹介していきますので、よろしくお願いしますね。
今日は、兵庫県西宮市主催の60歳以上の市民を対象とした
生涯学習講座「マスター講座」に、本校の校長が
講師として講演を行ってきましたので、その様子をご紹介しましょう。
まずは、このお話をいただくことになったきっかけは、
平成24年に(株)化学同人からのお声がけで発刊することになった
『知っておきたい化学の豆知識』という書籍でした。
実はこの本の書籍化の原案は、本校が毎週水曜日に無料で発行している
無料メールマガジン「くるくる♪週刊化学マガジン」で、
数多の化学関係の書籍を出版されている(株)化学同人の方がこのメルマガの読者で、
「これを書籍にしませんか?」とご提案頂き、書籍化となったわけです。
※ご購読(無料)のお申し込みはこちらからどうぞ。
→ https://www.bunseki.ac.jp/kurukuru.html
そして今回、この書籍をご覧になった「マスター講座」担当の方から、
この書籍の内容が非常に面白いので、「ついつい話したくなる身の回りの化学」講座
という題目で「ぜひ講師としてお越しください!」とご依頼いただいたのでした。
こうして縁が縁に繋がっていることに、私も大変うれしく思っています。
書籍をご覧になった方はお分かりの通り、「化学」とひとくくりに言っても、
いろんな分野が幅広くこの書籍には詰まっています。
そこで、「くらしと環境の化学」、「美容と健康の化学」、「医療と化学」
と大きく3分野に分けて、全10回の講座を行うこととなったのです。
第1回目となる本日の講師は、我らが浅野淺春校長でした。
タイトルは「天然資源の化学(水の循環)-雪月花の時分析化学有り-」
私たちの身の回りには、実は分析化学が密接に関係しているのだということを、
以下のような切り口で、清少納言や弓削皇子の歌とともに
文学的な観点から講演をさせていただいておりました。
○太平洋側の住人と雪
○雪結晶の晶癖と氷晶と氷晶核
○蝶と花の化学的な対話
○酒と花
また、気になる会場の様子ですが、会場いっぱいの西宮市民の皆さんが
真剣に聴講してくださいました。
「皆さんは、氷の結晶は、温度によって形を変えていくのをご存知でしたか?」
「蝶は前足で植物が出す化学物質を感じ取って産卵するのをご存知でしたか?」
講演の内容は、まさにタイトル通り、「ついつい話したくなる身の回りの化学」
の話題でいっぱいでした。
会場の皆さまからも、
「雪の結晶は、昔、着物の柄にもなっていましたね」
「80年間生きてきたとして、黄砂はどのくらい摂取されるのでしょうか」
など、積極的なご発言が次々と寄せられました。
私も西宮市民の方と一緒に聴講することで、
「全ての発見は分析化学によって成り立っている」
ということを、改めて実感することができました。
明日からまた授業・実験がありますが、そうした空間の中だけでなく、
私たちの身の回りにあふれている化学に興味を持って過ごす事の大切さを
学生たちに伝えていきたいと思いました。
by ぷぷ