2016.05.20
本日は今年度第1回目の「企業見学会」でした。
この行事では、将来、就きたいと考えている化学や分析の分野に関連する
企業や公的研究機関の施設の中を見学し、
現在、学校で学んでいる分析化学の知識や技術がどのように
活かされているのかを実際に見て、分析化学者がどのように社会に
貢献できるのかを知ることができます。
1年生にとっては、スーツを着て学外施設を見学する初めての行事です。
事前に、「ビジネス実務」という社会人としてのマナーや就職活動を
進める上で必要な履歴書の書き方、面接対策などを行う授業の中で、
身だしなみやマナーについて確認し、この日を迎えました。
まだまだ着慣れていない様子ではありましたが、
友人の普段着とは異なるスーツ姿に、「いよいよ始まった!」という
熱気につつまれて、見学がスタートしました。
では、1年生の見学先を中心に、当日の模様をご紹介しましょう!
まずは、大阪造幣局です。
学校のすぐ近くにあり、桜の通り抜けでも有名です。
明治4年から貨幣の製造を開始し、今では日本で唯一「硬貨」を
製造しています。
硬貨の成分分析や、硬貨に使われる新しい素材の研究開発の
現場で分析化学の技術が活かされています。
次は大阪市環境局舞洲工場です。
オーストリアの芸術家が手掛けた、一度見たら忘れられない外観が特徴です。
建築分野や芸術分野の方も見学に来られるそうです。
ここでは、大阪市や隣接する八尾市、松原市の廃棄物を処理しています。
廃棄物の成分分析や、処理場から排出される水や大気の分析に
分析技術が活かされています。
また、焼却炉の内壁で使われる「耐火素材」の開発・改良にも分析技術が
活かされているそうです!
最後は、JT生命誌研究館です。
JTと大学の共同研究機関でもある本館では、生きものを見つめ、研究し、
その過程や成果を表現することを通して、自然・生命・人間について考える
ことができる展示プログラムになっています。
バイオテクノロジー分野や、再生医療分野など、これからますます
発展が期待される分野でも分析化学の技術が活かされています。
見学を終えた学生に感想を聞いてみると、
「あえて、これまで興味のなかった分野を見学してみました。
知らなかったこともあり、視野が広がりました。
化学・バイオの世界って、こんなに広いことを知りました。」
「クレーンやタービンの大きさにびっくりしました。
材料分野での就職を考えているので、とてもいい勉強になりました。
他にも色んな企業や施設に行ってみたいです。
体験できるからこそ、もっと知りたいと思いました。」
「思っていた以上に楽しかったです!」
と、それぞれに刺激を受けた様子でした。
本校では、こうした「企業見学会」を年に数回実施しています。
この他にも、本校に企業の方や卒業生を招いての講演会も実施し、
実感を持って、卒業後の進路をイメージできるようにしています。
今後の行事についても、こちらのブログでご紹介しますので、お楽しみに!
By ミジンコ