せんせのブログ

受け継がれる道頓堀川水質調査の伝統

2016.06.16

本校では、学生が主体となって活動している委員会があり、
その中に環境委員会というものがあります。
 環境委員会は学校周辺の清掃や実験器具の整頓などを主な活動と
していますが、もう一つ重要な活動に道頓堀川水質調査というもの
があります。

 道頓堀川は大阪を象徴する川と言えますが、地元のスポーツチームが
優勝した時などの飛び込みが問題になっており、その賛否と共に水質問題に
ついての論争が絶えません。
 そこで、「大阪の水を守る!」という気持ちから、本校では環境委員会が
主体となり、継続的に道頓堀川の水質を調査しています。

 今日は、6月10日に始まった夏の道頓堀川水質調査について、
水の汚濁の程度を調べるBOD(生物化学的酸素要求量)測定の様子を
お伝えします。

 道頓堀川水質調査は12年間も続く継続的な取組みで、先輩が後輩に
実験技術や取組みの意義を教えながら続いてきました。

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 上の写真は、実験を始める前に2年生が実験器具の扱い方を丁寧に
教えている様子です。
 実験技術をしっかり教えようと、2年生は気合が入っています。

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 上の写真は、資源分析化学科1年生のTさん(左)が資源分析化学科
2年生のM君(右)に、体積を正確に計り取るためのホールピペット
の扱い方を確認してもらっている様子です。
 二人とも、とても楽しそうに実験をしていました。

 将来は環境測定の仕事に就きたいと話すTさんは、
「普段の実験と違って難しいけれども、実際に水質を調べる事が
出来てやり甲斐があります。
先輩に教えてもらって、とても楽しいです」
と、嬉しそうに実験をしていました。

 教えているM君も、
「人に教えるのは大変ですが、1年生が一生懸命に楽しんで実験して
いるので、こちらも楽しいです」
と、嬉しそうに笑みを浮かべて教えていました。

 この様に、道頓堀川水質調査は学生が主体となり、「大阪の水を守る!」
という気持ちと水質調査をするための実践的な技術が、先輩から後輩へと
受け継がれ続いています。

 今回の水質調査のデータは、後日ホームページで紹介する予定です。
(過去のデータをご覧になりたい方はコチラ→https://www.bunseki.ac.jp/dotonbori/

 道頓堀川水質調査は、これからも受け継がれ続いていきます。
その様子についても、このブログで紹介していきたいと思います。

by テノール